金沢おいしい旅

【初めての奈良旅】東大寺・興福寺・春日大社を巡る1泊2日

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約13分

今こそ奈良へ!
京都ほどの混雑はない古都奈良は、大人の1泊旅におすすめです。

大仏殿やお水取りで有名な二月堂がある東大寺、五重塔の興福寺、春日大社、若草山、などが一体となる広大な奈良公園
行ってみたいけれど初めてなので距離感がつかめない、徒歩だけでも1日で周れるの?と計画立てるの悩みますよね。

2024年1月、大人になってから初めての奈良公園を、プレシニアpiyonがどのように周ったのか、1泊2日で大丈夫なのか、とそれぞれの見どころをご紹介します。

奈良公園の基本情報

所在地〒630-8212
奈良市春日野町
時間24時間 365日
料金無料開放
駐車場奈良登大路自動車駐車場
・1日1回¥1,000
・平日2H以内無料
他 多数あり
問合せTEL 0472-22-0375(奈良公園事務所)
奈良公園公式サイトhttps://narashikanko.or.jp/spot/park/narakoen/

☆奈良公園内にゴミ箱はありません。
鹿が鹿せんべい以外のものを誤って食べてしまわないように、ゴミは必ず持ち帰りましょう。
☆2024年1月の時点で、東大寺や興福寺の拝観料などの支払いは現金のみでした。

まずは奈良公園を把握しよう

近鉄奈良駅から東大寺方向

一般的に 東大寺、興福寺、春日大社、若草山、春日山原始林など一帯を総称して奈良公園
と呼びます

電車で来られるほとんどの方が奈良公園観光の起点とするのが、近鉄奈良駅です。
近鉄奈良駅から東に向かってほぼ真っすぐに緩やかな上りの1本道が春日大社まで続いています。
まず1本道の右手に五重塔の興福寺、さらに1本道を進んで左手に東大寺があり、1本道のさらに奥が春日大社となり、とてもわかりやすい奈良公園。

歴史的文化遺産をとりまく緑豊かな奈良公園は、鹿にも至る所で会えるけど、とにかく広い!
とても便利なぐるっとバスも利用しながら奈良公園を楽しみましょう。

こんなスケジュールで周りました

東大寺大仏殿

1日目
15:00 春日ホテルにチェックイン
15:30 徒歩で散策スタート⇒興福寺五重塔 国宝館 猿沢池⇒東大寺へ
16:50 東大寺南大門から入って二月堂へ
17:05 二月堂 着
18:00 春日ホテル 着

2日目
9:20 春日ホテルを徒歩で出発
9:50 東大寺戒壇堂 着
10:10 戒壇堂 発
10:20 大仏殿 着
10:50 大仏殿 発
11:05 吉城園
11:20 カフェ
12:10 春日ホテル⇒車で5分のJWマリオットホテル奈良へ移動

13:10 JWマリオットホテル奈良から「ぐるっとバス」で出発 
13:50 春日大社着(春日大社周辺渋滞)
14:55 春日大社から「ぐるっとバス」乗車
15:10 JWマリオットホテル奈良 着

プレシニアのゆったり旅、1日目のスタートが遅くても、車はホテルに置いて(春日ホテルは立地抜群なのに駐車料金¥0)徒歩とぐるっとバスも使って合計約8時間ほどで、興福寺五重塔・国宝館、猿沢池、東大寺南大門・二月堂・戒壇堂・大仏殿、吉城園、春日大社を周りました。
東京や福岡からでも、1泊2日で十分 奈良公園を楽しめますね。

東大寺で大仏と四天王像に圧倒される

東大寺の基本情報

所在地 〒630-8587
奈良市雑司町406-1
TEL0742-22-5511
公式サイトhttps://www.todaiji.or.jp/

■拝観時間■

4月~10月11月~3月
大仏殿7:30~17:308:00~17:00
法華堂・戒壇堂8:30~16:008:30~16:00
東大寺ミュージアム9:30~17:30
最終入館17:00
9:30~17:00
最終入館16:30

■入堂・拝観料■ 
現金のみ
☆大仏殿・法華堂・戒壇堂・東大寺ミュージアム、それぞれに入堂料が必要
☆二月堂は無料

大人(中学生以上)¥800
小学生¥400
<大仏殿・東大寺ミュージアムのセット券>
大人(中学生以上)¥1,200
小学生¥600

近鉄奈良駅から歩いて東大寺へ

近鉄奈良駅・興福寺・春日ホテル から東大寺へは、歩道が広くてとても歩きやすい大通り(登大路)を直進します。
鹿も普通にお散歩していて、信号が変わると歩行者と一緒に歩き出す、というなんともかわいい光景も目にすることができます。

東大寺には、ゆるやかな上りの大通りを進み、地下通路をくぐってさらに直進、その先の交差点を左折して南大門から入るのが一般的なわかりやすいルートです。
スタバも入っている奈良公園バスターミナルが角にある、大きな「県庁東」交差点には横断歩道がなく、歩行者は長い地下通路を通ります。

近鉄奈良駅から東大寺南大門まで歩いて15分~20分

南大門からは、真正面に大仏殿が見えています。

便利な「ぐるっとバス」で東大寺へ

大仏殿から見た八角灯籠と中門

近鉄奈良駅から東大寺南大門まで歩いて15分~20分
歩けるけど近くはない距離で、しかも東大寺の大仏殿だけではなく戒壇堂や二月堂を周るとかなりの歩数になります。

少しでも体力温存したいシニアが使いたいのが周遊バスのぐるっとバス
1乗車100円週末は15分間隔 (平日は30分間隔の大宮ルートのみ運行)で運行されています。

「近鉄奈良駅」停から「大仏殿前駐車場」停までは、ぐるっとバスの3つのルートのうち「大宮通りルート」のブルーのバスに乗車します。
それぞれグルグル周遊している3つのルートを使いこなせば、広い奈良公園内のどこにでも行ける、というほど網羅している便利なぐるっとバス。

  • 大宮通りルート ブルー
    大和西大寺駅南口⇒朱雀門ひろば⇒宮跡庭園⇒奈良市庁前⇒油阪船橋商店街⇒近鉄奈良駅
    ⇒県庁前・奈良公園バスターミナル⇒大仏殿前駐車場⇒奈良春日野国際フォーラム甍前⇒春日大社本殿⇒奈良春日野国際フォーラム甍前⇒県庁前・奈良公園バスターミナル⇒近鉄奈良駅⇒油阪船橋商店街⇒奈良市庁前⇒奈良県コンベンションセンター⇒宮跡庭園⇒朱雀門ひろば前⇒大和西大寺駅南口
  • 奈良公園ルート(土日祝のみ)レッド
    大仏殿前駐車場東大寺大仏殿・春日大社前⇒高畑駐車場・浮見堂⇒元興寺・ならまち⇒JR奈良駅西口⇒油阪船橋商店街⇒近鉄奈良駅⇒県庁前・奈良公園バスターミナル⇒大仏殿前駐車場
  • 若草山麓ルート(土日祝のみ) オレンジ
    大仏殿前駐車場⇒奈良春日野国際フォーラム甍前⇒手向山八幡宮・二月堂前⇒若草山麓⇒春日大社本殿⇒奈良春日野国際フォーラム甍前⇒東大寺大仏殿・国立博物館大仏殿前駐車場

1日乗り放題のお得なチケットもあって、どこにでも行けちゃうぐるっとバス

  • 年末年始は運休
  • 4月~5月の週末の大宮通りルートは大仏殿前駐車場で折り返し運行する日がある

ぐるっとバスの料金

  • 1乗車 ¥100(小学生以上)前払い
  • 小学生未満は小学生以上1人につき1人まで無料
  • 1歳未満は人数に関わらず無料

東大寺南大門で仁王立ちの金剛力士像

仁王立ちで睨みをきかせ東大寺を守る、南大門金剛力士像も東大寺の大きな見どころのひとつです。
南大門の奥に見えているのが大仏殿。

阿形
吽形

筋骨隆々の姿で怒りの表情の、阿形と吽形の金剛力士像は昼間見るよりもライトアップされた夜間に見る方が、いっそうその迫力を増して美しい強さを放っていました。

国宝 大仏さまは撮影OK

東大寺大仏殿

観光地どこにでも言えることですが、この日は週末でしたが午前中早めの大仏殿はそれほど混雑もなく、ゆっくり拝観出来ました。

荘厳なる大仏殿の高さは49.1m。

当然ながら国宝に指定されている東大寺金堂である大仏殿と本尊の廬舎那大仏 (るしゃなだいぶつ)は、なんと撮影OKです。
驚きとともに感謝です。

  • 三脚使用禁止
  • 団体・グループでの撮影禁止

戒壇堂の国宝 四天王像

  • 入堂料 大人(中学生以上)¥800
  • 拝観時間 8:30~16:00

754年、唐の鑑真和上が聖武天皇や光明皇后に戒を授け、翌年建立された日本初の東大寺 戒壇堂は、宝塔の四隅を広目天、多聞天、持国天、増長天、の四天王像が守っていらっしゃいます。
この四天王立像が国宝なのです。
数度の火災に遭い、江戸時代に再建されたのが現在の戒壇堂。

天平時代 最高傑作に感動とともに出逢える戒壇堂、ぜひ訪れたい場所です。

右奥に見えているのが大仏殿

大仏殿から少し離れた場所にあるためとても静かなお堂で、午前中の戒壇堂は訪れる人も少なく、じっくりと凛々しいお姿に向き合うことができました。
信じられないほどの迫力ある表情とパワーみなぎる姿に圧倒されながら、感動を覚える四天王像。
ここは絶対に行くべき場所です。

二月堂は幻想的な眺めを求めて夕刻に

二月堂裏参道

  • 拝観料 無料
  • 24時間参拝可能

二月堂は、少し遠回りになりますが、土壁と石畳が風情たっぷりな裏参道からのアプローチを強くおすすめします。
裏参道でも鹿に会えますよ。

52段の階段を上ると絶景が待っています。
明かりが灯って幻想的な夕刻の拝観は、深い余韻を残す体験となること間違いないです。

二月堂の舞台(回廊)に立つと、生駒山を背に浮かびあがる大仏殿の大屋根の美しい光景に、思わず感嘆の声が出るほどでした。

大仏殿の向こうの夕焼け色に染まる山並みが、刻々とその色を変えるこの時間に来て良かった~と心の底から思える瞬間です。

興福寺の五重塔と国宝館

興福寺の基本情報

所在地〒630-8213
奈良市登大路町48
TEL0742-22-7755
休業日なし
駐車場普通車46台
¥1,000
興福寺公式サイトhttps://www.kohfukuji.com/
<国宝館>
拝観時間9:00~17:00
(入館締切 16:45)
拝観料大人(一般・大学生)¥700
中学・高校生 ¥600
小学生 ¥300
国宝館TEL0742-22-5370

国宝 興福寺五重塔は高さ50.937mで、高さ制限のある奈良県内で最も高い建物だそうです。

近鉄奈良駅から興福寺は歩いてすぐ

近鉄奈良駅から興福寺五重塔までは、歩いて5分ほど。
大通りを東大寺方向に進み「奈良県庁西」の信号で右に入ります。

この近鉄奈良駅から東大寺へ向かう大通りの歩道は道幅広くて歩きやすく、何と言っても奈良公園内いたるところに想像していた以上の数の鹿がいて、歩くのも楽しく、鹿とともに暮らす街であることを実感します。

興福寺五重塔は現在工事中

興福寺の五重塔は現在工事中。
明治以来120年ぶりとなる大規模な保存修理工事だそうです。
この写真を撮った2024年1月時点では上の4層は見えていましたが、もうすべてがお隠れあそばされてるかもしれません。
令和13年工事完了予定だそうです。

そして興福寺ではずせないのが国宝館です。
あまりにも有名な阿修羅像や、千手観音菩薩立像、金剛力士像、など素晴らしい仏像に出逢えます。
しびれます。

猿沢池から望む五重塔

五重塔の先の52段の階段を下ったところにあるのが、猿沢池です。
この石階段はその名も「五十二段」と呼ばれ、東大寺二月堂の階段も五十二段あり、悟りを開くための修行の道だそうです。

ぐるっとバスで春日大社へ

春日大社の基本情報

所在地〒630-8212
奈良市春日野町160
TEL0742-22-7788
アクセス■奈良交通バス 春日大社本殿行き「春日大社本殿」下車
■ぐるっとバス 「春日大社本殿」下車
駐車場開場時間3月~10月 7:30~17:00
11月~2月 7:30~16:00
駐車場料金乗用車 ¥1,000
バイク ¥300
公式サイトhttps://www.kasugataisha.or.jp/
<御本社参拝所>
開門時間
3月~10月 6:30~17:30
11月~2月 7:00~17:00
拝観料無料

どこに行っても鹿に会える奈良公園。
春日大社にもやっぱり鹿がいっぱい。
春日山原始林を背景にした春日大社では、独特の空気を感じました。

JWマリオットホテル奈良からぐるっとバスで春日大社

JWマリオットホテル奈良に宿泊するときに使いたいのが、1乗車100円ぐるっとバス 大宮通りルート(ブルー)です。
東大寺方向へ行く際は、ホテルから横断歩道を渡ったところのバス停「奈良市庁前」から乗車します。

1泊目の春日ホテルは、奈良公園内行こうと思えばどこにでも歩いて行ける立地の良さを誇っていましたが、JWマリオットホテル奈良から東大寺や興福寺は徒歩だと30分以上かかります。

春日大社へは「一之鳥居」をくぐって真っすぐ伸びる「春日大社表参道」を歩くのが、馬場として作られた当時に思いを馳せながら歴史と自然を楽しむ正しい参拝なのかもしれませんが、長い緩やかな上りなのでシニアのみなさんは迷わずバスに乗りましょう。

ホテルへ戻るときはホテルの目の前にバス停があるのでラクチンこの上なしです。

春日大社本殿バス停

週末の午後のぐるっとバスは、春日大社の駐車場に入る車の渋滞で近付くにつれ遅々として進まなくなりました。
東大寺から春日大社へと歩いて向かっている方もたくさんいらっしゃいましたが、けっこうな距離があるので、健脚さん以外のシニアの方にはぐるっとバスをおすすめします。
東大寺も春日大社も着いた!と思っても中も相当広大です。
使える移動手段は使って、体力温存しましょう。

JWマリオットホテル奈良には、宿泊者用に無料のレンタル自転車があります。
ただし、距離もまぁまぁある上に緩やかな上り坂なので、お若い方限定かなと思いました。

所在地〒630-8213
奈良市登大路町60-1
TEL0742-22-5911
開園時間9:00~17:00
休園期間2月24日~2月末日
入園料無料

無料で入園できる日本庭園「吉城園(よしきえん)」は、南大門を通らずに東大寺戒壇堂へ行くルートの途中で見つけました。
歩く人もまばらで静かなこのあたり、穴場です。

春の新緑、秋の紅葉は格別な美しさだそうです。
季節ごとに落ち着いた趣のある表情を見せてくれそうなお庭でした。

穴場カフェ「くもり時々アバロッツ」

所在地〒630-8208
奈良市水門町70-1-3-1
TEL0742-77-3668
営業時間10:00~18:30(L.O.18:00)
定休日月曜・不定休
支払いキャッシュレス決済のみ
公式サイトhttps://abarotz.com/

大仏殿の喧騒とは無縁、前方に若草山が見えている吉城園がある通りで見つけた素敵なカフェ「くもり時々アバロッツ」
何人もこの門から奥の方へ入っていくなぁと思ったら、同じ敷地にあるスペイン料理の名店「akordu」へのお客さんでした。
通りをはさんだ向かいには、「紫翠ラグジュアリーコレクションホテル奈良」があります。

歩き疲れたところに救世主のように現れ、美味しいスイーツとドリンクで生き返った「くもり時々アバロッツ」。
お値段少々お高めではありますが、見た目やお店の雰囲気だけでなく美味しくて、地元の方が何人もテイクアウトされていました。
完全キャッシュレス決済で、現金でのお支払いは不可

店内は、脚長さん喜ぶ高めの椅子。
冬以外は気持ちよさそうなテラス席もあり、おしゃれで美味しい素敵なお店でした。

まとめ

東大寺、興福寺の拝観料の支払いは現金のみでした

バスはギュウギュウ詰め、どこもかしこも観光客であふれかえっていて今や風情もへったくれもないかすみがちな京都とは違い、穏やかな空気の中で悠久の歴史を感じられる古都奈良。
見どころいっぱい!鹿もいっぱい!穴場もあり、の 奈良公園は、1泊2日で十分楽しめることがわかりました。
鹿の姿に癒やされて、歩くのも苦になりません。

今回は行けなかった元興寺や、町家が立ち並び女子ウケする「ならまち」、さらに足をのばして唐招提寺、薬師寺、法隆寺へすぐにでも行きたくなる、そんな古都の深い魅力を知った奈良の旅でした。
この記事が奈良旅計画の参考になれば嬉しいです。

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