金沢おいしい旅

【金沢21世紀美術館】は写真映えする見どころがいっぱい

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約12分

金沢を代表する人気観光スポットのひとつ「金沢21世紀美術館」は、訪れる人に垣根なく開かれた、誰もが楽しめる公園のような美術館
文字通り柵や塀など無く、近くを通りかかっただけで誰でもひょいっと覗くことができます。
兼六園の真弓坂口を出て広坂交差点の信号を渡るとすぐの好立地。
無料エリアだけでも楽しめる、というのも大きな魅力で人気の理由のひとつです。

雪の21美もまた良し

訪れるたびに楽しくて心豊かにそして癒される空間は、2004年(平成16年)の開館以来、人気を集めていましたが2015年には北陸新幹線開業により、ついに年間の入館者数が全国1位となる快挙を達成!
そんな金沢観光の定番「金沢21世紀美術館」の魅力と、目の前にあるイタリアンレストラン「piccola」をご紹介します。

「金沢21世紀美術館」基本情報

住所 〒920-8509
石川県金沢市広坂1-2-1
TEL076-220-2800
入館料交流ゾーン:無料
展覧会ゾーン
各展覧会によって異なります
営業時間 交流ゾーン
9:00~19:00
( 金・土曜日は 21:00まで)
展覧会ゾーン
10:00~18:00
(金・土曜日は20:00まで)
休館日 交流ゾーン :年末年始
展覧会ゾーン: 月曜日
(休日の場合は直後の平日)、
年末年始
アクセス車で金沢駅から10分
城下まち金沢周遊バス路線バス
「広坂・21世紀美術館」停から徒歩約1分
まちバス
「金沢21世紀美術館・兼六園」停から徒歩約1分
金沢ふらっとバス菊川ルート
「21世紀美術館」停から徒歩約1分
金沢ふらっとバス材木ルート
「市役所・21世紀美術館」停から徒歩約1分
駐車場地下駐車場322台
市役所と21美の間の通りから入る
初めの30分は無料※
以降30分ごとに150円
開館 2004年(平成16年)
設計SANAA( 妹島和世氏 西沢立衛氏)
HPhttps://www.kanazawa21.jp/
※平日の昼間以外は館内で基本料金割引サービスを受ける必要あり


  • 有料の託児所もあります
  • 100円があとから戻るコインロッカーたくさんあります
  • 歩いてすぐのグルメ通りとも呼べる「柿木畠(かきのきばたけ)」にもコインパーキングがたくさんあります
  • 全館バリアフリー

21世紀美術館のコインロッカー

本多通り口[東口]から入って正面のチケット売り場から近いアートな無料ロッカー


ミュージアムショップの近くのコインロッカーは大型・中型・小型とサイズが揃ってます。
こちらは100円入れて、荷物を取り出すときにコインが戻るタイプ。

地下駐車場からの入り口付近にも無料ロッカーがあります

「金沢21世紀美術館」ってどんな美術館?

夏の日の「金沢21世紀美術館」

妹島和世さんと西沢立衛さんの建築家ユニット『SANAA』の設計による「金沢21世紀美術館」で展示されているのは現代アートだけ。
ミュージアムショップに北斎やフェルメールの絵ハガキなんて存在しません。
徹底してます。
潔い。

館内は有料の展覧会ゾーン無料の交流ゾーンに分かれていて、美術館そのものの円形の建物と構造や、交流ゾーンと野外で見ることができるアート作品だけで(つまり無料ゾーンで)充分楽しめるのが素晴らしいところですが、有料の展覧会ゾーンの特色ある展示も魅力的です。

映えスポットとして人気のラビットチェアも交流ゾーン(チケット不要)にあります

ラビットチェア市役所口から入ってすぐの長いベンチの先にあります

いつ行っても見ることができる《スイミングプール》などの展示作品

出典:21世紀美術館に置いてある「館内のご案内」

上の図 AからIまでの9つの作品はいつ訪れても見ることができる恒久展示。
このうちAからDの4つの作品は交流ゾーン(チケット不要)にあります。

雪の日でもそれぞれの入り口は除雪されて安心

兼六園から最も近い広坂口[北口]から入ると目に飛び込んでくるのが作品B
Olafur Eliasson 《カラー・アクティビティ・ハウス

渦巻状に配置されているシアン・マゼンダ・イエローの3原色のガラスの組み合わせと、天候やこちらの動きによって生み出されるさまざまな色を体感します。

秋の日の作品B

手をつないで並ぶほほえましい園児たちの姿。
左手 木の陰に見えるのが 作品C LAR/Fernando Romero 《ラッピング
アートなジャングルジムという感じの遊具作品だそうです。
子どもが中に入って遊べます。

作品Bと同じエリアにもある作品A
Florian Claar 《アリーナのためのクランクフェルト・ナンバー3

チューバ状の管が屋外に12個点在していて2つの管が地中でつながり一対となっていて、どの管から声が聞こえるのかを探すのが楽しい作品です。

21美の1番人気 作品G Leandro Erlich 《スイミングプール》 は、交流ゾーンからでもガラス越しに見ることはできますが、ぜひ展覧会チケットを購入して中に入って上から覗いて、そして地下におりて下からも見上げてほしい作品。

中に入るにはチケットが必要

現在《スイミングプール》の地下部を見るには、「事前予約」または「当日順番待ち受付」が必要です。
予約の方法など詳しくは21美公式HPをご覧ください→こちらから

特に春休みにもなるとほぼ若い観光客さんたちで埋め尽くされますが、そんな方々と写真撮り合いっこしてプレシニアも楽しめるスイミングプール の内部

作品F 空に定規をあてているブロンズ像 Jan Fabre 《雲を測る男》と
作品E Patrick Blanc《緑の橋

雲を測る男 を間近で見たり、緑の橋 を通り抜けるのはチケットが必要ですが交流ゾーンからもこうして見ることができます。
どこから見ているかと言うと 後述の《加賀友禅の壁》から。

《雲を測る男》を通路で発見

ラビットチェアうさぎの椅子はどこにある?

四季折々の景観の移り変わりを味わうこの長ーいベンチの先にラビットチェアあります!
長いベンチは市役所口[西口]からすぐの場所。

ラビットチェア
やわらかい印象の木目の椅子がうさぎの耳みたいで人気のラビットチェア うさぎの椅子
若い被写体さんたちは椅子を逆向きにして座るのがトレンドのようです。
インスタ座り?みんな撮り終わるとちゃんとくるっと元に戻して去るのがお行儀良くてかわいい。

タレルの部屋

ラビットチェアを正面に見て左手に周ると光の芸術家ジェームズ・タレルの作品《タレルの部屋》(正式名称は「ブルー・プラネット・スカイ」)があります。
天井から見える正方形の空から刻々と変わる雲の動きや、光だけでなく雨も雪も降り注ぐのを部屋の四方に設けられたベンチに座って体感でき、心を無にすることができる空間だと思います。

加賀友禅の壁

交流ゾーンのみ見学可能な休館日に撮影

タレルの部屋》 を出て左へ、そして突き当りを右へ行くと先程の《雲を測る男》が見える《加賀友禅の壁》があります。
お散歩で21美を訪れる金沢市民でも《タレルの部屋》 や 《加賀友禅の壁》 はちょっと回り込んだところにあるので無料ゾーンながらその存在を知らない人も多いのです。
ぜひ探してみてくださいね。

金沢の伝統工芸 加賀友禅をモチーフにした通称《加賀友禅の壁》。
こんな素敵な場所も無料の交流ゾーン、というのが素晴らしい。

思い思いにロッキングチェアに座って《雲を測る男》を見上げたり、自撮りをしたり

ロッキングチェアはマイケル・リンの《リンの椅子

どこもアートでフォトジェニック

市役所前の入り口から入ったところと地下フロアを結ぶガラスのエレベーターもフォトジェニックで楽しい構造です。
地下から乗って

上昇を始め

1階に到着。見るのも楽しい乗るのも楽しい。

子供たちによるデザインの場「コドモチョウナイカイ」
カフェレストラン「fusion21」

座っていい椅子なんだけど、座ってる人をあんまり見ない ドロップチェア
ガラス越しの右端に ラビットチェア が見えています。

球体のパビリオン《まる》は2014年の開館10周年を記念し設置された「金沢21世紀美術館」の設計者『妹島和世+西沢立衛/SANAA』による作品。
鏡面仕上げの半球がまわりの風景や撮影している自分の姿をまぁるくいくつも映し出し、ここもインスタ映えスポットで多くの人が自撮りしてます。

ここにも 《アリーナのためのクランクフェルト・ナンバー3》 がありますね。

雪に埋もれた21美も球体のパビリオン《まるもまた美しい

人影少ない大雪の晴れた翌日は狙い目です

八重桜が咲き乱れ緑も美しくなる春の21美も大好き

どの季節も21美は眼に美しく映ります

現在は感染症対策のため閉鎖されていますが、「アートライブラリー」にある《アントチェア》(通称ありんこチェア)もキュート
地下フロアで見つけたミニチュアラビットチェア

「金沢21世紀美術館」に喫煙所はある?あります

意外にも喫煙所が1ヶ所、兼六園から最も近い「広坂口」を出て左方向にあります。 

【閉店】「金沢21世紀美術館」の目の前にあるイタリアンレストラン piccola ピッコラ

金沢21世紀美術館」の周辺グルメと言えば、市役所側の道路をはさんだ柿木畠(かきのきばたけ)という通りで、人気の居酒屋さんやお蕎麦屋さんなど軒をつらねていますが、中でもpiyonのおすすめは、和食の「竹千代」です。

竹千代」 の記事は→こちらから

「piccola」は2023年10月閉店
 名古屋市中区で「DINO」として再スタートされました

今回はイタリアンレストランをご紹介します。
金沢21世紀美術館」の本多通り口側の通りをはさんで目の前の路地を入ったところに2020年OPENしたRistorante「piccola」ピッコラは、本格イタリアンというよりもイタリアンを超えたお料理を提供してくれる美味しくて感動したお店。

カウンター4席のみの隠れ家感もある素敵なレストランは、1日1組、2階に宿泊して朝食をいただけるという「B&B」もやっていらっしゃるので観光客さんにもおすすめです。

住所〒920-0964 金沢市本多町3丁目1-22-2
TEL076-299-7357
駐車場なし 周辺にコインパーキングあり
営業時間ランチ/ 11:30~14:00
ディナー/18:00~22:00 前日までの予約制
定休日月曜日・月曜祝日の場合翌火曜日
HPhttps://piccola.jimdosite.com/

piccola」さんの裏手の小さな公園は紅葉狩りの穴場!

シンプル&ナチュラルな店内は予約必須のカウンター4席のみ

ランチは
パスタランチ ¥1,980~
コースランチ ¥3,850

ディナーは
コース ¥5,500/¥6,600

公園の木々を借景とした窓からは陽の光が降り注ぎます

コースランチの前菜です。
きのことベーコンのキッシュや鴨のテリーヌ、きんかん、ほおずき、生ハムの押寿司、ビーツで紅く染まったカリフラワーのピクルス、にんじんのラペなどなどの前菜と菊芋のスープ。
スパイスやハーブが主張し過ぎずいい具合に効いていて、すべてビックリするほど美味しい♡
素材選びのこだわりと、手間と時間を惜しまず丁寧にお料理されてるのがわかります。
ハイクオリティーな前菜で早くもノックアウト。

パプリカとオリーブのソース

続くpastaは3種類から選びます
・パプリカとオリーブのソース
・サルシッチャ(自家製ソーセージ)

フォアグラボロネーゼのラザニア

選んだ 「パプリカとオリーブのソース」は、はったい粉のパスタ。
素材ひとつひとつの凝縮された旨味が調和してなんとも言えない美味しさです。

フォアグラボロネーゼのラザニア

piccola」を予約してくれたプライベートサロン『mellmu』のオーナー美容師ちゃんが選んだ フォアグラボロネーゼのラザニア も絶品でした。
フォアグラもとても美味、それぞれがいいバランスでまとまっています。

香箱ガニとバイ貝のブイヤベース

secondも3種から
ポルケッタ
牛肉のビール煮込み
香箱ガニとバイ貝のブイヤベース

香箱ガニに魅かれて迷うことなく「 香箱ガニとバイ貝のブイヤベース 」。
目の前でブイヤベースのソースをかけてくださいます。
『イタリアンおでん』たまらんお味でした。
金沢らしく香箱のとなりには車麩。お魚はカマス。
丁寧な下処理をされているのがわかる一品でした。

ポルケッタ

mellmuちゃんが選んだのは、ローストした能登豚のおいしいところだけを感じられる「 ポルケッタ 」。
完成度が高過ぎます。
どれを選んでも失敗はないお店だということがわかりました。

dolceもノッチョーラ(ヘーゼルナッツとチーズのケーキ)、ズコットボネ(カカオプリン)の3種から。
どれも魅惑のプロポーションですが

この時点でかなりお腹いっぱいだったので、するっといただけそうなボネにしました。
大人の味のチョコレートプリンだけど、香り高くしっとり具合もいい塩梅です。
バラの花びらに姿を変えたリンゴのコンポートも素敵。

mellmuちゃんのズコットもめちゃくちゃ美味しい♡
フリーズドライのイチゴやホワイトチョコがやさしく溶け合っています。
本当にどれもこれも美味しい。

コーヒーか紅茶か選びます。
添えられていたのは、イタリアの伝統的なお菓子バーチ・ディ・ダーマ(訳すと貴婦人のキス)。

最後の最後まですべておいしくいただきました。
mellmuちゃんと何度「おいしぃ~」を発したことか。
名古屋出身で白馬八方のリゾートホテルの料理長などの経験を持つオーナーシェフが作り出すお料理は、イタリアンの枠を超えて手間と時間を惜しまず独自のセンスで磨きがかけられており、これほど満足感と感動を覚えるお店を金沢で開業されたことに感謝したいです。

物静かな落ち着いた雰囲気の方ですが、いろいろお尋ねしても丁寧に教えてくださり、カウンター越しの会話も楽しく気さくにお話をしてくださいました。

次はディナーに行かなくちゃ。
ごちそうさまでした。
「piccola」は2023年10月閉店しました

「金沢21世紀美術館」まとめます

とにかく至る所フォトジェニックで、個性あふれる展覧会や企画展も多彩で、何度訪れてもどの季節に訪れても楽しい「金沢21世紀美術館」。

<注意!>月曜日は休館日で、かわいいものがいっぱいでついついお買い物してしまうミュージアムショップは残念ながら月曜日お休みですが、無料の交流ゾーンは見学可能で人も少なく撮影するには狙い目です。

金沢21世紀美術館」の周辺には 「piccolaピッコラ」や「竹千代」 のような美味しいお店もたくさんあって、美術鑑賞後の時間もまた楽しみ。

金沢観光に欠くことができない「金沢21世紀美術館」。
この記事が少しでも観光プランの参考になれば嬉しいです。

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