金沢おいしい旅

日本料理【光日】(こうじつ)新規オープンの金沢おすすめグルメ

14 views
約6分

2025年7月 金沢市寺町に、若き女性料理人出島 光さんが店主の日本料理のお店「光日」がオープンしました。

出島光さんの優しい雰囲気の中に秘めた料理・食材に対するひたむきな姿勢が、静かにじんわりと伝わってくる心地良さ。
和食激戦区の金沢にまたひとつ名店の誕生です。

2025年7月に訪れた「光日」をご紹介します

光日の基本情報

住所 〒921-8033
金沢市寺町1丁目11-15
営業時間18:00 一斉スタート
定休日日・月曜日(不定休あり)
席数カウンター5席
お料理¥15,000(税込)おまかせコースのみ
支払い現金 クレジットカード
予約instagramのDMでのみ予約受付
https://www.instagram.com/koujitsu_kanazawa/
アクセス■金沢駅から車で約17分
■「寺町2丁目」バス停から徒歩約3分
駐車場1組1台までの予約制
開業2025年7月24日

光日へのアクセス

光日は、寺町通りの長良坂信号から1本裏通りに入ったところにある静かな住宅街の小さな一軒家に、白い暖簾を掲げています。
あらかじめ予約をしておくお店の駐車場から1分もかからない場所にありますが、あまりにもひっそりと目立たないのでウロウロしちゃいました。
金沢駅から車で20分弱。
「寺町2丁目」バス停から徒歩約3分。
靴を脱いでお邪魔します。

光日の店主 出島光さん

光日の店主は、石川県白山市鶴来のご出身 出島 光さん(でじま ひかるさん)
お若いです。
ビックリです。
想像以上の美味しさとお若さに興味津々のpiyonは、お料理をいただいた後いろいろお尋ねしてしまいましたが、笑顔で応えていただきました。

辻調在学中に全国の料理コンテストで優勝、という輝かしい実績を持って、箕面の滝(大阪府箕面市)近くの日本料理店「一汁二菜うえの」で若くして料理長を務めた後、金沢が誇る焼き鳥の名店「蛤坂まえかわ」を経て、2025年7月24日 金沢市寺町で「光日」をオープンされました。

「蛤坂まえかわ」さんが素晴らしかったという友人mellmu氏が、7月のオープン直後の光日初体験を叶えてくれました。
調べると「光日」とは光が一日で進む距離を1とする単位だそうで、まさにmellmu氏の光の速さの予約のお陰で滑り込めましたが、早くも翌々月まで予約は埋まっているそうです。

出島光さんは「新進気鋭の女性料理人」という既成のイメージとは違う、ほんわかとした優しげなかわいらしい方で、予約困難店のまえかわさんにいらっしゃった方ということで少々身構えていたpiyonの肩の力をホワっと解きほぐしてくれるような笑顔で迎えていただきました。
カウンター5席のみの小さなお部屋に終始やわらかな空気が満ちて、食通ご夫婦のお隣りさんとの会話も弾む居心地のいい空間でした。

コースの始まりからお薄と水菓子まで、出島光さんのやさしい雰囲気がすべてのお料理に表れていて、いただくこちらも笑顔が消えることがありません。
おまかせ¥15,000(税込)のコースは組み立てが素晴らしく、美味しかった、大満足、というありふれた言葉では表せない本当に満ち足りた2時間でした。
光日はpiyonのヒーリングスポットになる予感。

光日のお料理

氷がひとつゴロンと浮かぶ、暑い夏限定の自家製梅ジュースから。
控えめな酸味と甘みで、さっぱり爽やかにスタートです。

小さなお部屋のカウンターの前で出来ることは限られていて、白い暖簾の奥の厨房は全く見えない仕様です。
そのため、出島光さんとお運びさんがお料理を運んで来られるタイムラグがあるのと、出島光さんの手元が常に見えるわけではないのがコンパクトなお店なのにもったない。

宮城県の太刀魚 ウニ 金時草 お出汁のジュレ。
季節を上品にたっぷり味わいます。

金沢に来てはじめて知った「金時草 きんじそう」は
主に金沢で栽培されている加賀野菜
ぬめりが特徴
金沢市民はみんな大好き

炭火の香ばしさと柑橘の爽やかさ、そしてそれぞれの異なる食感が一体化しています。
その絶妙なバランスに思わず唸っていると、隣りで呟くmellmu氏「まえかわの炭の味がする!」。
「まえかわ」からの「光日」訪問で、内臓をよりいっそう研ぎ澄ませて臨んだmellmu氏には今も「蛤坂まえかわ」の余韻がたっぷりと残っているようでした。

最も印象に残った「小さな鰻丼」。
究極の「中はフワッと外はカリッと」は、さすが備長炭。
ホンモノの山椒が、暑気払いしてくれるかのような小気味よい辛さ。
「こんな美味しい鰻初めて♡」
間違いなく人生で一番の鰻丼でした。

お椀はハスイモ
お上品なお出汁がしみわたります。

お造りは、すべて地元で獲れた 白がれい バイ貝 アカイカ
ここでようやく目の前で出島光さんの包丁さばきを見ることができました。
自家製ポン酢と、鰹が香るお造り醤油でいただきます。

次は、梶の葉っぱで蓋をした八寸的なものが運ばれます。

  • 蛸のやわらか煮
  • 沖縄のモズク 山ぶどうが隠れています
  • イチジクの胡麻だれがけ

ここまでどれもちょうどいい塩梅のお味ですが、蛸だけがお酒を飲まないpiyonには濃すぎました。

金目鯛と蓼おろし。

鮎の塩焼きで目にする「蓼酢」の蓼(たで)だと後からわかりました。
ピリッとほんの少し辛い蓼の葉っぱを刻んだおろしが、丁寧に焼かれて脂の乗った金目鯛を引き立てます。

ここで変化球的に登場したのが「鮎カツ」。
限りなく薄い衣に包まれた鮎は、大葉とすだちの力を借りて、カツをこんなにもさっぱりといただけるなんて、というお味でした。

ごはんの前に、冷たい蒸しアワビのオクラ餡。
福井のアワビはごろんと柔らかく、焼きナス、プチトマトと共にオクラ餡でまとめられ、カツのあとに鮑をこんなにも爽やかに夏らしく!とまた唸ります。

の漬け。

土鍋で炊き上がった石川県白山産コシヒカリは、ご飯の量を聞いてくれてお代わりもOKです。
鯵の漬けとでご飯が進む白山産コシヒカリは、全国の人に知ってもらいたい美味しさです。

しっかりと味がついた鯵の漬けは、味変とお好みでお茶漬けにも。
香の物は、かなり控えめな塩加減。
普段少食なmellmu氏が、鯵の漬けの美味しさに思わずごはんをお代わりしてpiyonを驚かせます。

ここまでもう本当に出島光さんに心から感謝したくなるお料理が続き、最後のお薄と水菓子の撮影を忘れるほど終始幸せを噛みしめておりました。
自家製水ようかんもお抹茶もお見事でした。
ごちそうさまでした。

光日 まとめます

現在、お料理は15,000円と抑えめ、カウンター5席のみ、しかも1回転。
派手なパフォーマンスは一切ありません。
ただただ食材に真摯に謙虚に向かい、丁寧に心をこめた光日のお料理は、静かな感動が波のように何度も何度も訪れ何日も余韻が残りました。

そしてヒーリングサロンを訪れたような(行ったことないけど)初めての感覚を味わいました。
お料理の流れと、声もお顔もやさしく、控えめな出島光さんの持つ雰囲気がヒーリングなのです。
五感をやさしく刺激されたことで、心身のリラックスを得ることが出来ました。
次の季節が楽しみでたまらない、そして出島光さんの明るい今後を照らす柔らかな光を感じた「光日」さんでした。

Leave A Reply

*
*
* (公開されません)

Share / Subscribe
Facebook Likes
Tweets
Hatena Bookmarks
Pinterest
Pocket
Evernote
Feedly
Send to LINE
012-3456-7890