兼六園はけっこう広い!全部周ろうとすると疲れます。
散策の途中でひと休みしたくなるはず。
そんなときに、ほっこりできる茶店2軒をご紹介します。
ちょこっと休憩できるカジュアルなお団子屋さんや、歴史あり過ぎてぼろぼろ風情のあるお食事処など、兼六園内にはいくつもの茶店がありますが、歩き疲れたときにおすすめしたい、静かにお抹茶と和菓子をいただける「時雨亭」(しぐれてい)と、カフェもお食事もOKのリニューアル間もないピッカピカの「兼六亭」の2店。
2023年10月の訪問記です。
入園料なしでアクセスできるカフェの記事
「兼六園・金沢城公園の眺めのいいカフェ」は こちらから
時雨亭(しぐれてい)
時雨亭の基本情報
住所 | 〒920-0936 金沢市兼六町1番5号 |
TEL | 076-232-8841 |
利用時間 | 9:00~16:30 最終受付時間 16:00 12:00~13:00は清掃のため閉亭 |
休亭日 | 年末年始 12/29~1/3 |
呈茶料金 | 抹茶と上生菓子 730円 煎茶とお干菓子 310円 |
支払い | キャッシュレス決済可 |
予約 | 電話で予約可能 |
アクセス | 兼六園真弓坂口から徒歩約3分 |
公式サイト | https://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kenrokuen/sigure.html |
時雨亭へのアクセス
兼六園にある7つの入り口のうち最も 時雨亭 に近い「真弓坂口」からの行き方です。
①金沢21世紀美術館の対角線にある「真弓坂口」から入ります
②二股に分かれるところを右手に進むと時雨亭が見えてきます。
- 時雨亭 は兼六園内にあるので入園料が必要
- 入園料 18歳以上/320円
6歳~17歳/100円 - 65歳以上は兼六園の入園料無料
- 毎週 土・日曜日は県民鑑賞の日で石川県民は入園料無料
時雨亭とは
加賀藩5代藩主の前田綱紀が、蓮池御亭(れんちおちん)を建て、周辺に庭園を作ったのが始まりと言われている兼六園。
1676(延宝4)年のことです。
藩政時代後期には 時雨亭 とも呼ばれ、噴水の前にありましたが、明治の初めに取り壊されます。
残されていた当時の平面図により、2000(平成12)年に復元されたのが現在の 時雨亭 です。
兼六園の噴水 日本最古の噴水と言われている兼六園の噴水は、水源の霞ヶ池からの水面の高低差を利用した自然の水圧で噴き上がっています。 霞ヶ池の水位によって変わる水の高さは、通常約3.5m。 藩政時代末期に、金沢城二の丸へ水を引くための試作として生まれたのがこの噴水と言われています。
21世紀美術館に近い「真弓坂口」から歩いて3分ほどの場所にある 時雨亭 は、兼六園で唯一の石川県の直営施設であるため、兼六園内外にある他の茶店や甘味処とは一線を画す品格を備えています。
接客はとても丁寧で、時間制で区切られ「NEXT OPEN 〇〇時」という札が立ち、12:00~13:00は清掃のため閉じられる、という徹底した管理の元、静けさの中でお庭を鑑賞しながらお抹茶をいただけるのです。
時雨亭でお抹茶と上生菓子をいただきます
時雨亭 の玄関を入ったところで靴を脱ぎ、受付でお茶を選び、支払いをしてチケットを受け取ります。
その後いったん上の写真のお座敷に通され、赤い毛氈に座ってお庭と雅な雰囲気を楽しみながら、案内されるのを待つ時間も贅沢なひとときです。
畳が敷き詰められた亭内は清潔感に満ち、清浄な空気が流れています。
お庭を望みながらお茶をいただく広間では、椅子席も選べます。
お若い方、そうでない方、外国人観光客さんと客層はさまざま。
- お抹茶と上生菓子 730円
- 煎茶とお干菓子 310円
上生菓子は季節ごとに変わります。
秋の上生菓子は季節感たっぷりな「紅葉賀」(もみじのが)、優しい味わいのお抹茶は「蓮池(れんち)の香」。
お茶とお菓子をいただいて、亭内からのお庭鑑賞です。
ここは外からはほぼ見えないので、へぇ~こんな広くて立派な素晴らしいお庭があったんや!と驚きです。
池を埋める蓮の葉には、あぁ~蓮池(れんち)ね(兼六園の7つある入り口のひとつが蓮池門口)と納得。
蓮の花が咲く夏と紅葉の時季はさらに美しく、訪れる人の目を楽しませてくれることでしょう。
雪が積もったらまた来よう!
広い園内を歩き疲れて立ち寄ると、贅沢な時間が流れる静かな非日常空間でほっこり、いつまでも心に残る時雨亭でした。
兼六亭
兼六亭の基本情報
住所 | 〒920-0936 金沢市兼六町1-20 |
TEL | 076-261-3783 |
営業時間 | 朝食 9:00~11:00 昼食 11:00~14:00 カフェ 9:00~16:30 夕食 18:00~ |
定休日 | 不定休 |
支払い | キャッシュレス決済可 |
予約 | 電話予約と 飲食店予約サイトTableCheck |
公式サイト | https://kenrokutei.com/ |
兼六亭へのアクセス
兼六園と金沢城公園の間を通る「お堀通り」沿いの「蓮池門口(れんちもんぐち)」からが最も近い 兼六亭。
①「蓮池門口」を入って、緩やかな上り坂 松濤坂 を直進します
②噴水が見えたら、その向かいに 兼六亭 があります
- 兼六亭 は兼六園内にあるので入園料が必要
- 入園料 18歳以上/320円 6歳~17歳/100円
- 65歳以上は兼六園の入園料無料
- 毎週 土・日曜日は県民鑑賞の日で石川県民は入園料無料
兼六亭の朝食メニュー
以前の古ぼけたお店(兼六亭の公式サイトで、新旧店舗外観を比較できます。ビックリです)が思い出せないほど、2022年9月、キレイにおしゃれにガラリと生まれ変わった 兼六亭 の朝食・昼食・カフェ・懐石メニューをご紹介します。
価格はすべて税込みです。
<朝食> ☆要予約 9:00~
- 炊き立て土鍋ごはんの治部煮膳
3,000円
- 香り立つ加賀棒茶のおかゆ膳
2,000円
兼六亭の昼食メニュー
<昼食> 11:00~14:00
- 海鮮丼
3,800円
- 能登牛のすき焼き御膳
3,800円
- 治部煮御膳
3,300円
- 名物じぶそば
2,800円
- 名物じぶそばとうな丼
3,300円
- 名物じぶそばと加賀野菜の天丼
2,800円
- 名物じぶそばと小さな海鮮丼
2,800円
兼六亭のカフェメニュー
<カフェ> 9:00~16:30
- 秋の兼六園セット 1700円
- 兼六園セット 1,500円
- 上生菓子セット 1,200円
- チョコレートセット 1,200円
- どら焼きセット 1,200円
セットメニューの選べるドリンクは - 抹茶
- ホットコーヒー
- アイスコーヒー
- 加賀棒茶(ホット/アイス)
- 抹茶ラテ(ホット/アイス)
- 棒茶ラテ(ホット/アイス)
単品ドリンクやアルコールメニューもあります。
<季節限定のパフェ 兼六園四季>
- 秋薫る加賀棒茶と栗のパフェ
ドリンクセット 1,900円
単品 1,600円
<カフェタイムのフードメニュー>
- 能登牛ローストビーフのホットサンド
1,800円 - うなぎタレの焼きおにぎりと金沢おでん
1,500円
懐石料理もあります
3日前までの要予約で、季節の懐石料理をいただける「幻庵」もあります。
<幻庵コース(昼)>
・11:30~ ・13:00~
10,000円~
<幻庵コース(夜)>
・18:00~
15,000円~
☆昼・夜ともに2名~6名の受付
兼六亭でじぶそばをいただきます
目の前の噴水と行き交う人を眺めながら「名物じぶそば ¥2800」をいただきました。
じぶそば、季節の幸の盛り合わせ、季節のお菓子、のセットです。
金沢の伝統的な郷土料理である「治部煮」とお蕎麦の合体はこちらのオリジナルだそうで、この合体非常に気に入りました。
加賀れんこんを練りこんだお蕎麦ととろみが絡んだお出汁に、季節の野菜、お麩、香ばしく焼いた鶏肉、とどれも味わい深く、観光地のお料理だからぁ~と期待してませんでしたが、思いの外美味しくいただきました。
さすがの観光地価格、さらにボリュームが全く無いので、割高感は否めませんが、新しい店内でトイレもキレイ、接客も丁寧、日本最古の噴水を見ながらゆっくりと落ち着いてお食事ができることを考えると、兼六園を訪れたときにはまた来てもいいかな~とは思えました。
しかし女性でもお腹いっぱいになることはありません、と断言できます。
カウンターで隣りに座ったおひとりさま男子さんは、お料理3品にスイーツ2種を涼しいお顔でぺろりと平らげていらっしゃって、若い内臓を心底羨ましく思う瞬間でした。
ひとつひとつが丁寧に作られているのがわかる、上品なお味でした。
テラス席で気軽にカフェ利用
気軽に利用できるテラス席にはテラス席専用メニューがあります。
まとめます
兼六園内にある茶店の中で、piyonが特におすすめしたい 時雨亭 と 兼六亭 をご紹介しました。
金沢を訪れる方にとって特別な時間が過ごせますように、そして忘れられない思い出となりますように。