金沢おいしい旅

白山市【御料理 良所(ようしょ)】は満足度の高い日本料理の人気店

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約7分

御料理 良所ようしょ)は、石川県白山市の予約困難店としてその名を馳せる日本料理のお店です。
ようしょ」と読みます。
自然豊かな霊峰白山麓の旬の食材を使ったお料理と、柔らかな店主さんご夫婦のお人柄やお店の雰囲気、そのすべてが訪れる人を魅了し続けています。

2024年6月の良所のお料理をご紹介します。

2023年の「御料理 良所」の記事はこちらから

良所の基本情報

住所〒920-2113
石川県白山市
八幡町リ145番地
TEL076-287-5677
営業時間と
お料理
<昼>12:00~ 3組
   ¥8,000(税別)
   現金のみ

<夜>18:00~ 3組
   ¥11,000(税別)
   +サービス料3%
   クレジットカード可
予約3か月先の月の予約を
第1水曜日10:00~
TELにて受付
駐車場あり
出来るだけ乗り合わせを
開業2022年9月
公式instagramhttps://www.instagram.com/oryouri_yousyo/

新規オープンから瞬く間に予約困難店となり、金沢にもその名を轟かせる良所さんですが、まだ2年目です。
お店を囲む緑が色濃くなった木々の成長と同様に、その人気を裏付ける進化を続けている良所さんは、訪れるたびに新たな驚きと感動で、私たちに深い満足感と幸福をもたらしてくれるのです。

良所のお料理のお値段は
昼 ¥8,000(税別)
夜 ¥11,000(税・サ別)

完全な個室が1つと、12人ほどが着席できる空間をスクリーンパーテーションで6席ずつに仕切る形の、合計3組に対応となっています。
どのお部屋にも土間から靴を脱いで上がります。

良所の予約

人気のお店 良所の予約は簡単ではありません。
3ヶ月先の月の予約を第1水曜日の10:00~ 電話でのみ受け付け、1時間ほどでお昼の予約は埋まってしまうようです。

例えば、11月の予約開始日は8月の第1水曜日で、10:00に電話予約受付開始です。

歴史ある白山比咩神社にほど近い自然豊かな白山麓の地で2022年に誕生し、金沢市内に美味しい和食のお店はたくさんある中、開業から瞬く間に予約困難な人気店となった良所
地元の旬の食材を使った丁寧なお料理の数々と、店主さんご夫妻から伝わるおもてなしの心に感動し次の予約を入れるお客さんが多く、昼・夜 各3組ずつと席数も限られていることから、電話予約が困難を極めるのも当然のこと。

良所へのアクセス

金沢方面から、白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)北参道駐車場に向かう手前の「鶴来八幡」信号を左折します。
(白山比咩神社から金沢を向いている上の写真では「鶴来八幡」信号を右折)

白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)は
霊峰白山を遥拝する白山信仰の本宮
奈良時代以前の創建といわれ 1480(文明12)年に現在の地に遷座
ご祭神は 菊理媛尊(くくりひめのみこと)

緩やかな上り坂を100mほど上ったところの左手、獅子吼荘駐車場の看板がある駐車場の中に、良所と書かれた3台分があります。
お店は良所の駐車場から山方向を見た正面にあります。

2024年6月の良所のお料理

先付は2品

6月の良所さんのお料理をいただきました。

窓の外の青紅葉が目に鮮やかなお部屋で、お煎茶に続いていただく一献は、日本酒が手取川、ノンアルコールはミントが爽やかに香り付けされた白山比咩神社の霊水。
どちらかを選びます。

「良所の会」に集まった面々の期待は、もはや最高潮!

最初のお料理で使われる湯涌温泉のアカシアの美しい巣蜜が、さらに我々のテンションを上げるかの如く披露されます。


手で持って一口でパリパリっといただいちゃうのがもったいないくらいの先付 1品目。

揚げた春巻きの皮にくるまれているのは、酢味噌で合えたスモークサーモンスモーククリームチーズ巣蜜キャビア
そのどれもが主張し過ぎずに見事に溶け合い、あと3つぐらいパクパクっと、いやじっくり味わって食べたい美味しさでした。

先付 2品目
夏椿で蓋をしたガラスの器には

三国(福井県)の甘エビ、焼き茄子など夏野菜、甘エビの殻でお出汁を取ったジュレ。
甘エビの旨味が口のなかで広がり、見た目も涼し気&お味も爽やか。

良所さんお得意の盛り込み

続いての毎回度肝を抜くド派手な良所さんお得意の季節の盛り込み料理は、お品数が多くて一部忘れちゃいました。
ここまでやらんでもと思ってしまう 華やかな見た目でまずグイグイっとアピールしてきますが、どれも丁寧なお仕事っぷりがわかる繊細なお味で、むぎゅぎゅ~っと心掴まれます。
piyonは、口に入らないものがお皿に並ぶのを見るのは苦手ですが、良所さんのそれは許せます(何さま?な物言いですが)。

ビワ(ホントはうずら卵)はなんと雲丹味!
茎まで美味しかったけど、この茎を表した食材は何だったのかわからず。
細かいお仕事されてるわ~と唸ります。

  • 押し寿司
  • ビワに見立てたうずら玉子
  • 蛸の柔らか煮
  • 一口サイズの能登豚
  • 黒ゴマの目を入れてカエルに見せるそら豆

どれもこれも美味しいです。

鯖だったか何だったか魚の記憶がおぼろげな押し寿司は、きゅうりでサッパリと美味しくて、もう1個食べたかったぐらい。
そんな思いが何度も頭を巡りますが、良所さんのお料理は最終的にお腹いっぱいになります。

イワナのお吸物

お椀は、ジュンサイが浮かぶ白山イワナのお吸物。
内臓の苦みを感じますが、ふわっふわを極めた食感のうすい豆の真丈が優しく中和させています。
こんなにふわっふわの真丈は人生初でした。

派手派手すぎのお造り

お造りは、石川県沖で捕れた天然マグロの漬けに越前のアオリイカ
火の通った卵黄のソース海ぶどうのプチプチ、フランス産サマートリュフ
再びここまでせんでも、と思ってしまう ぜいたくに使われているサマートリュフの香りが強く、卵黄のソースが濃厚なこともあり、美味しいけれど主役なはずのマグロとアオリの存在感が薄めで、そこはちょっと残念。
想像できないお料理が出てくるのも、良所さんの魅力であり面白さなのでしょう。

焼物は鰻

焼物はの実山椒焼。
鶴来産の山椒の香りはさりげなく、程よくたっぷりと脂が乗った鰻を引き立てます。
出汁巻玉子は、当然ながらしっとりふんわり。

粗くおろせる鬼おろしだと、甘味があり辛味が少なく水分も出にくくなる、とpiyon史上最大の粗さで味も付いたおろし大根が教えてくれました。

白山マスのあんかけ

ジャガイモをすりおろして真丈のようにまとめたものと白山マスに、餡がかかっています。
バターの風味もあり、じゃがバターをいただいてるような楽しい気分。

土鍋ご飯は揚げ鱧

毎回楽しみな土鍋ご飯は、甘辛い蒲焼のタレに漬け込んだの天麩羅ご飯でした。
良所さんでは珍しいこってりとコクのあるごはん。

おこげも嬉しい鱧ご飯は1膳でちょうどいい満腹具合で、残りはみんなでお持ち帰り。

デザートは涼しげ杏仁豆腐

杏仁豆腐能登の数馬酒蔵さんの梅酒のゼリーの2層仕立て。
蒸し暑い梅雨の時季にぴったりの爽やかデザートでした。
コーヒーかハーブティーを選びます。

このお料理で、税込8,800円。
白山市という場所柄もありますが、コストパフォーマンス的にも大大大満足です。

驚きと感動のお料理はもちろんのこと、大将、女将さん、スタッフさん、皆さんの気配りの素敵な対応に学ぶべきことも多い、満足度の高い良所さんに感謝を込めて、ごちそうさまでした。

良所 まとめ

地元の旬の食材の味を最大限に引き出す季節感あふれるお料理は、訪れる誰をも魅了し、piyonも毎回次の予約を入れて良所さんをあとにします。
そりゃあ残り少ないお席をめぐって、電話予約も困難を極めるはずですね。

五感を研ぎ澄ましていただきたい良所さんのお料理ではありますが、驚きと楽しさもあり、登場するたびにワァ~と感嘆の声があがり、お喋りもはずんでしまいます。
料理人ならではの信念を持ちながら、自己満足に留まらないおもてなしの心で食材に向き合い、さらなる進化を感じさせてくれる良所さん
丁寧に作られたお料理と、店主さんご夫婦の優しさに満ち満ちたお人柄が作り出すくつろぎと安らぎの空間は、自然豊かなこの地にすっかり根をおろし石川を代表する人気店となった良所さんでしか味わうことのできないもの。
料理人さんやスタッフさん、自然の恵み、日本の四季、ともに感動を分かち合える仲間、それぞれに感謝をしながらもっともっと謙虚にならねば、と思う良所さんです。

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