
京都の異常な喧騒を忘れさせてくれる緑豊かな洛北の地に建つ「ザ・プリンス京都宝ヶ池」は、ウェスティン都ホテル京都と同じ建築家 村野藤吾氏の最晩年の作品です。
バブル前夜、贅沢に建てられた円筒形の外観が特徴的なホテルは1986年竣工。
新しいホテルにはない落ち着きとゆとり、そして静寂がありました。
国立京都国際会館の広大な敷地に隣接しているホテルは自然に囲まれ、比叡山も見える客室はすべて36㎡以上とゆったりで、特にシニアさんにおすすめします。
2025年6月の ザ・プリンス京都宝ヶ池クラブツイン宿泊記です。
ザ・プリンス京都宝ヶ池の基本情報

住所 | 〒606-8505 京都市左京区宝ヶ池 <正式住所> 〒606-0015 京都市左京区岩倉幡枝町 (いわくらはたえだちょう)1092-2 |
TEL | 075-712-1111 |
アクセス | 地下鉄烏丸線 国際会館駅改札から徒歩約5分 |
踏ん駐車場 | 100台 |
チェックイン | 15:00 |
チェックアウト | 11:00 |
客室数 | 310室 |
開業 | 1986年 |
公式サイト | https://www.princehotels.co.jp/kyoto/ |
ザ・プリンス京都宝ヶ池の客室カテゴリー

フォレストフロア 2~4階 | ||
フォレストフロアキング | 36.9㎡ | 1~2名 |
フォレストフロアツイン | 36.9㎡ | 1~3名 |
フォレストフロアツイン シャワーブース付き | 39.2㎡ | 1~3名 |
フォレストフロアスイート | 73.8㎡ | 1~4名 |
フォレストフロアグランドスイート | 147.6㎡ | 1~6名 |
デラックスフロア 5~6階 | ||
デラックスフロアキング | 39.6㎡ | 1~2名 |
デラックスフロアツイン | 39.6㎡ | 1~3名 |
デラックスフロアツイン シャワーブース付き | 41.6㎡ | 1~3名 |
デラックスフロアスイート | 79.2㎡ | 1~4名 |
デラックスフロアグランドスイート | 158.4㎡ | 1~6名 |
クラブフロア 7~8階 | ||
クラブキング7階 | 39.6㎡ | 1~2名 |
クラブハリウッドツイン7階 | 39.6㎡ | 1~2名 |
クラブハリウッドツイン7階 シャワーブース付き | 41.9㎡ | 1~2名 |
クラブツイン7階 | 39.6㎡ | 1~2名 |
クラブツイン7階 シャワーブース付き | 41.9㎡ | 1~2名 |
クラブスイート7階 | 79.2㎡ | 1~2名 |
クラブグランドスイート7階 | 158.4㎡ | 1~4名 |
クラブキング8階 | 39.6㎡ | 1~2名 |
クラブハリウッドツイン8階 | 39.6㎡ | 1~2名 |
クラブハリウッドツイン8階 シャワーブース付き | 41.9㎡ | 1~2名 |
クラブファミリールーム8階 | 79.2㎡ | 1~4名 |
クラブスイート8階 | 79.2㎡ | 1~2名 |
クラブグランドスイート8階 | 158.4㎡ | 1~4名 |
マリオットボンヴォイ プラチナエリートの特典

- 50%ボーナスポイント
- 最大16:00までのレイトチェックアウト
- 無料客室アップグレード(空室状況による)
- ウェルカムアメニティ(1,000ポイントorウェルカムギフト)
- クラブラウンジへのアクセス
- クラブラウンジでの朝食
平日のこの日、利用しませんでしたが16:00までのレイトチェックアウトが可能で、ウェルカムギフトはスーベニアショップで使える1,000円分のチケットでした。
ザ・プリンス京都宝ヶ池へのアクセス
地下鉄国際会館駅から徒歩でホテルへ

①地下鉄烏丸線で、京都駅から10駅 乗車時間約20分の終点「国際会館駅」で下車
②改札口(1箇所のみ)を出て直進、地下道を進み4-2出口へ
4-2出口までの途中、階段がありますがエスカレーター(上りのみ)とエレベーターもあります。

③4-2出口まで来たら右前方に見えてくるホテルまで2~3分
国際会館駅改札口からホテルまで5~6分。
めっちゃ近いというわけではないけど遠くもない、と感じる距離です。

横断歩道のみ、傘必要です。
迷うことはありませんが、夜のひとり歩きはちょっと怖そう。
今回、京都中心部の駐車場が眼をひんむくほど高かったので次回から、出かけるときは地下鉄で!と心に決めました。
ザ・プリンス京都宝ヶ池の駐車場

神戸ポートピアホテルと同様に、友人の披露宴などで利用した開業当初は憧れの「宝ヶ池プリンスホテル」でしたが、40年の時を経てもユニークな外観は色褪せない風格があります。
駐車場は屋外に100台。
神戸ポートピアホテルの宿泊記はこちら
↓↓

- 入庫から24時間まで宿泊者¥1,500
- マリオット会員&SEIBU PRINCE CLUB会員は¥1,000
モニター付きセンサーが車両ナンバーを認証しているので、駐車場出入り口にゲートやバーは無く、あっさりと駐車場に到着します。
チェックイン時に発行してくれるQRコードの付いた紙を精算機にかざし車両ナンバーを入力するとマリオット会員は¥1,000になる、という初めて経験するシステムでした。
支払いはチェックアウト時フロントで。
京都駅で荷物を預けられるウェルカムカウンター
身軽になって観光している間に、預けた荷物をホテルまで運んでくれる、とても便利な「プリンスホテルウェルカムカウンター」が京都駅1階八条口の「ASTY京都」にあります。
新幹線八条口改札を出て右へ進むとすぐ見つかります。
- 営業時間 9:00~12:30 13:30~18:00
- 荷物1個につき¥500
- 口の閉まったスーツケース、ボストンバッグに限る
<ウェルカムカウンターで>
14:00までに預ける→ホテルで16:30以降受け取り
<ホテルで>
11:00までに預ける→ウェルカムカウンターで14:00~18:00受け取り
クラブツイン7階の客室
717号室

ボトムの客室の予約でしたが、「クラブツイン7階」にアップグレード(ほぼフロアがupしただけ)していただきました。
同じクラブフロアでも8階の客室はインテリアのグレードが上質だったり新しかったりで、7階とはかなり差があるようです。

中庭側に客室はありません。

窓の外は、雑木林の向こうに山々も見え、京都の中心部から北へ30分ほど車を走らせただけで、あの恐ろしいほどの雑踏を忘れる静寂がありました。
国際会館側の方が視界が開けて眺めはいいと思いますが、オープン可能な窓が左右にあるので、しっかりと風が流れるのとクラブラウンジから見えていた滝の音だけが聞こえて、とても爽やかに静かに過ごせるお部屋でした。
ベッドエリア

ゆったり39.6㎡です。
ベッドの足下にバゲッジラックを置いても全然邪魔になりません。

ここなら、京都観光のための連泊もできる。

最新の設備はないけれど、すっきりとして落ち着くお部屋。
シニアになると、これぐらいがちょうどいいのかも。

こういう小さなカウンターも便利で好み。

空気が入ったままのクローゼットのクロスはどうにかできなかったのか、とも思うけど「ま、ご愛敬ということで」と笑える平日のお安い価格で泊まりました。
ウェットエリアとバスアメニティ

この部屋のウェットエリアは、パウダーエリアは独立、バスタブとトイレが2点同居。
同じツインルームでもバスタブとは別にシャワーブースも付いてる4点同居タイプもありますが、小物をいろいろ置けるカウンター好きpiyonはこちらも使いやすかったです。

- 拡大鏡
- ジュエリーケース
- スツール
- 体重計 など
ハンドタオル・フェイスタオル・バスタオルが2枚ずつ。

引き出しのドライヤーは、Panasonic ionityの下位モデル。
脱衣カゴもあり。

フェイス&ハンドソープ

- 歯みがきセット
- 綿棒
- コットン
- ヘアブラシ
- かみそり
- シェービングクリーム
- ボディウォッシュタオル
- ボディローション
- ヒノキのバスミルク
- HAJIMARI ORGANICのスキンケアセット(メイク落とし・洗顔料・化粧水・乳液)

ボディウォッシュ・シャンプー・コンディショナーは、LAVOIEの和ブランド「YAYOI」。
古いホテルならではのランドリーワイヤー付き。
シニアのゲストが多いのかバスタブ周りに手すりがいくつもありました。
クローゼットとナイトウェア

- バスローブ
- 充分な数のハンガー

- セーフティボックス
- バゲッジラック×2
- 使い捨てスリッパ
- アイロンとアイロン台

- 靴べら
- 不織布ではない布製のシューポリッシャー
- 洋服ブラシ
- 消臭・除菌スプレー

ナイトウェアはセパレートタイプのフリーサイズ
ミニバー

ミニバーはテレビの下のキャビネットに。
バゲッジラックが2つある上、しっかりバゲッジ台(キャビネット)もあり。

1ℓ紙パックの無料のミネラルウォーターが、西日を燦燦と浴びるテーブルに。

ザ・プリンス京都宝ヶ池のすべての客室に備わっているというコーヒーマシン、このお部屋ははKEURIGでした。
コーヒーカプセルは、京都が本社の小川珈琲。

グラス類もしっかり揃ってる。
右の引き出しのアルコールとフードは有料です。

お急須とお湯呑みもあり。
3階の自販機&製氷機コーナーには、氷用のビッグサイズの紙コップも用意されています。

冷蔵庫の中の有料ドリンクは、シャンパーニュに日本酒、京都のクラフトビール、お茶、コーラなどの他に、京都ならではのしば漬け本舗の赤紫蘇ドリンクもありました。
コンセント

ナイトテーブルの左右両側にコンセントあります。

デスクにはコンセント、LANポート、USBポート。
クラブラウンジ
クラブラウンジのタイムテーブル

朝食 | 7:00~10:00 |
ティータイム | 10:00~12:00 13:30~14:00 |
アフタヌーンティータイム | 14:00~17:00 |
カクテルタイム | 17:00~19:00 |
ナイトキャップ | 19:00~20:30 アルコールの提供は 20:15まで |
- 1回の利用は45分制
- 13歳未満の利用はアフタヌーンティータイムまで
カクテルタイム

ザ・プリンス京都宝ヶ池のラウンジは、なんと1階にあります。
今回は17:00を過ぎてのチェックインだったため利用できなかったアフタヌーンティータイムでしたが、カクテルタイムの内容から「間に合わなかったけど別にいいね」という感想を持ちました。
そんなに広くはないラウンジです。

週末はごった返すだろうな、と思われる狭いビュッフェ台エリア。
お料理の種類も少ないです。

赤ワイン、白ワイン、スパークリングワイン、日本酒などアルコールは17:00~20:15。

- アジと野菜のマリネ
- 蒸し鶏とカレービーフン
- 湯葉とタケノコの煮物

「生ハムとグリル野菜 チーズソース」とか、普通のラウンジではお目にかからないようなお料理が並んでました。

- チキンナゲット
- ハッシュドポテト

ご飯ものは無くて、ベーコンエピとブルーベリーデニッシュのパン2種。

- バナナチップス
- 柿の種
- ミックスナッツ

コーヒーマシンとジュース、生ビールサーバーは離れた場所にあります。
フレッシュジュースは無い。
ティーバッグは、紅茶やハーブティー、ほうじ茶など。

美味しかったのは「ソーセージとチキンのポトフ 西京みそ風味」。
こちらのラウンジは ショボい メニューが少ないけれど、窓一面にお庭の緑が広がって落ち着いた静かな夜の時間を過ごせそうです。
クラブラウンジの朝食

朝食 7:00~10:00
場所はラウンジのみと指定されました。
ドレッシングは京都らしく、しば漬けドレッシングと聖護院かぶらのドレッシング。

- 肉じゃが煮
- 里芋煮
- 温野菜
- 焼き鯖 など

- さつまいもレモン煮
- かぼちゃ煮
- 大根煮
- 里芋煮
- 千切り大根
- だし巻き卵

ホテルお勧め料理は、ごはんに湯葉入り餡をかける「湯葉あんかけ丼」。
ちりめん山椒、ぶぶあられ、しば漬け、きゅうり漬けなどをトッピングして、あっさりするするといただけて朝ごはんにピッタリでした。

- 白身魚のエスカベッシュ
- エビと豆のサラダ
- スモークサーモン
- カマンベールチーズ
- フルーツはオレンジ、マンゴー、パイナップル

シリアル5種、カップヨーグルト4種、ヤクルト。

- クロワッサン
- プレミアム生食パン
- パンオショコラ
- ミルクブレッド
- グラハムロール

ショボい 種類は少ないのでテンション上がらない朝食ですが、お安く泊まっているので充分です。
ご当地メニュー「湯葉あんかけ丼」は美味しいし、どれも普通に美味しいのに、味噌汁のお鍋が高い台の上にのっているため高齢の方は届くのか心配になったり、いろいろ改善の余地を残すラウンジの朝食でした。
ごちそうさまでした。
四季を楽しめる中庭

建築界の巨匠 村野圭吾氏 最晩年の傑作と言われるザ・プリンス京都宝ヶ池は、中庭をぐるりと囲む円筒形の独特な建物。
流れるような曲線美が館内外のあちこちで見られます。
上の写真に写っている窓はすべて廊下の窓で、中庭側に客室はありません。

中庭ではさまざまな草花が四季を通じてゲストを迎えてくれます。
遊歩道はハート形。

館内の廊下から見下ろすと確かにハートを描く歩道でした。
村野藤吾さん、このホテルの完成を待たず竣工の2年前に亡くなっています。
館内その他の施設
数寄屋造りの茶寮
建築家・村野藤吾氏が遺した数寄屋造りの茶寮が、朝の時間開放されています。
時間 9:00~11:00
フィットネスルーム
2階に宿泊者専用のフィットネスルームがあります
- 無料
- 24時間営業
- 16歳以上
- ウェア・シューズの貸し出し無し
喫煙所

ザ・プリンス京都宝ヶ池の客室は、すべて禁煙。
隣りに自販機コーナーがある喫煙所は屋外ですが、雨には濡れません。
地下1階に、加熱式タバコ専用の喫煙ブースがあります。
ザ・プリンス京都宝ヶ池まとめます

- 高騰を続ける京都の中心部のホテルよりもお安く泊まれる
- すべての客室が36㎡以上
- ぜいたくに空間を確保したパブリックスペースのお陰でわちゃわちゃ感少な目
- 国立京都国際会館の自然豊かな広大な敷地に隣接し周辺は緑があふれ、円型の中庭も四季の花を楽しめる静寂の環境
- 日本庭園を望むラウンジは
ショボいけどラインナップ控えめではあるけれど、観光とグルメが目的で来る京都はホテルにいる時間も短いのでちょうどいい具合。
お若い方には刺激不足だけど、プレシニアpiyonにとってはこの上なく落ち着くホテルでした。
現在の「人が多すぎて京都を味わえない京都」ではない静かな環境を求める方におすすめのザ・プリンス京都宝ヶ池です。