金沢おいしい旅

《閉店》【piccola ピッコラ】は小さな大満足空間のイタリアン <金沢のおすすめグルメ>

1471 views
約11分

「piccola」さんは惜しまれながら2023年10月閉店、12月より名古屋市中区にて新店オープンされます。

【追記:2022年3月20日】「石浦神社のお守りはかわいい水玉」を追記しました

【追記:2022年11月3日】「秋の日のpiccola」を追記しました

「兼六園」「金沢城公園」「金沢21世紀美術館」からほど近い場所に2020年秋オープンしたイタリアン「piccola」(ピッコラ)は、じわじわとクチコミでその噂が広まり瞬く間に人気のお店となりました。

レベルの高いお料理と、カウンター4席だけの隠れ家感と、穏やかで優しい店主さんのお人柄で、すぐにまた訪れたくなるイタリアン「piccola」
大満足のランチをご紹介します。

非常に残念なことにpiccolaさんは、2023年10月25日をもって金沢での営業を終了されています。

「piccola」ピッコラ アクセスと基本情報

金沢21世紀美術館

石浦神社

「piccola」は、「金沢21世紀美術館」「兼六園」が向かい合っている広坂交差点の目の前にある「石浦神社」から兼六園と反対方向に少し歩いた路地を左へ入ったところにひっそりと存在しています。
お料理のインパクトは「ひっそり」とは真逆ですが。

広坂交差点から見た21世紀美術館

住所 石川県金沢市本多町3丁目1-22-2
TEL076-299-7357
駐車場21世紀美術館の地下Pや
近隣のコインパーキングをご利用ください
OPENLUNCH/11:30~14:00LO
DINNER/18:00~22:00(要予約)
定休日月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
公式サイトhttps://piccola.jimdosite.com/
公式Instagramhttps://www.instagram.com/piccola_la_casa/

「piccola」ピッコラ はこんなお店

店主の小笠原 誠氏は愛知県のご出身。
イタリアンやさまざまなジャンルの飲食店を経験された後、厨房をたったお一人で任されていた長野県白馬村のリゾートホテル「ラネージュ東館」を経て、縁あって金沢で「piccola」を2020年秋に開業されました。

よくぞここ金沢に来てくださいました!と嬉しい限り。
ありがとうございますぅ

金沢のメイン観光スポット「兼六園」「金沢城公園」「21世紀美術館」からのアクセスもよく、1日1組限定で宿泊可能な33㎡の素敵なゲストルームがお店の2階にあります。

B&Bスタイルのゲストルームの詳細はこちらからどうぞ→「piccola」の公式サイト

お店のドアを開けると、そこはカウンター4席だけの木のぬくもりのあるシンプルでさわやかな空間。
この日の金沢市民は雪かきに忙しく、珍しく我々2人だけでした。

採光もたっぷりの窓からは、となりの緑地の木々が借景となり窮屈さは感じません。
秋に伺った時は、紅葉が彩る絵画を見ているようで素敵でした。

「piccola」ピッコラ コースランチをいただきます

「piccola」のランチとディナーの価格は以下の通りです

税込み価格
パスタランチ¥2,750~
コースランチ¥4,180~
ディナー¥6,600
¥8,800
2022年11月~の価格です

ディナーコース¥6,600¥8,800の2種類。
次は絶対夜に伺いたい!

piccola の前菜はとても華やか

「piccola」さんの前菜が視界に入ると毎回テンションあがります。
たくさんの種類の前菜が盛り付けられたお皿を出すイタリアンのお店は多いですが、こちらのは生ハムぺろーんなんてシンプルなものはなく

穴子が香ばしいキッシュ
鴨のゼリー寄せ
生ハムの押し寿司

などなど手間ひまかけた、ひと工夫ある前菜たちが色鮮やかに彩ります。
人参のラペにはシロップ漬けの金柑がのっていて、甘酸っぱい食用ほおずきは長野県産、とても濃厚でトマトとマンゴーのいいとこ取りのようなお味。
栄養価が高くスーパーフードとしても注目の食用ほおずきは、「piccola」さんで知りました。

この一皿だけで軽くノックアウトに至ります。

スープは「菊芋のポタージュ」
玉ねぎ・大根も入っているそうで、やさし~い甘さでほっこりします。
店主さんは、菊芋のことを尋ねると「こんなんですよ」と画像を見せて説明してくれたり、素人のしつこい質問にもイヤな顔ひとつせず親切に教えてくださいます。

パンはフォカッチャと、もうひとつは甘納豆入りの抹茶のパン
程よい甘さで美味しい!

piccola のパスタ

<本日のパスタ>
あさりとズッキーニ
イワシのアーリオオーリオ
フォアグラボロネーゼのラザニア

3種ぜんぶ食べたい!piyonが悩んで選んだ「あさりとズッキーニ」は、すべてが絶妙に絡みあっていて得も言われぬ美味しさです。
消化に良いという「はったい粉」を使用している生パスタは、もっちもち。

omiちゃんは「フォアグラボロネーゼのラザニア」
プレシニアのpiyonは、ラザニアにフォアグラなんて勘弁してください、と言いたいところですが、合い挽きではなく牛ミンチだけで作ったラザニアは、思いの外あっさりとしてフォアグラとの相性もバッチリです。
「piccola」では何を選んでも美味しいんだなと感じます。

piccola のメイン

<本日のメイン>
牛ブリスケ赤ワイン煮込み
牛ハラミ ロッシーニ風(+400)
マグロ ホホ肉のカツレツ

piyonがロッシーニとはなんぞや?イタリアのどこ?と思いながらも選んだ「牛ハラミ ロッシーニ風」は程よく脂がのってやわらかく美味しい美味しい。
お肉の下処理もキッチリされているのでしょう。
メークインも甘くて火入れも的確。

香り高いソースは品よく濃厚で、フォアグラものってるけどプレシニアのpiyonでも最後まで美味しくいただきました。

ちなみにロッシーニとは地名ではなくて、オペラの作曲家でありながらグルメとしても名を馳せたロッシーニさんが由来でした。

もうひとつメニューにある「ブリスケ」もなんぞや?でしたが調べると、牛の前足の付け根部分の肩バラとも呼ばれる部位をブリスケというのだそうです。

ひと口もらったomiちゃんの「マグロ ホホ肉のカツレツ」も魚ではなくお肉のような味わいで、めちゃくちゃ美味しかったです。
バジルソースが絶品だったそう。

デザートののお口直しの「セロリのシャーベット」は、文字通りセロリがさわやかに口直しをしてくれます。
客の撮影する画像は本来の黄緑色ではないと店主さんが少しご不満だったとおり、実際はもっとキレイな色でした♡

piccola のデザート

<本日のデザート>
カモミールのパンナコッタ
チョコレートのケーキ
ボネ(カカオのプリン)
ノッチョーラ(ヘーゼルナッツのチーズケーキ)

どれも美味しそうで選べないので、わがままを言って盛合わせにしていただきました。
柔軟なご対応に大感謝です。

チョコレートケーキはザッハトルテ風、ボネは北イタリアのお菓子、北イタリアはアーモンドは取れないのでヘーゼルナッツやくるみを使う、などなど素人に親切丁寧に説明してくださる店主さん。

最後にコーヒーor紅茶と、バーチ・ディ・ダーマ(Baci=キス Dama=貴婦人 で貴婦人のキスというロマンチックな名前のお菓子)をいただいたんですが、お料理に大満足ですっかり撮影を忘れたので、上の写真は前回撮影したものです。
まぁ何でも忘れるのは今に始まったことではありませんが。

Baci di Dama は、ほろっと崩れる半球型のクッキーとクッキーの間にチョコレートを挟んだ小菓子。

すべて美味しくいただいて幸せ♡
ごちそうさまでした。

2021年秋の「piccola」さんの記事はこちら→インスタ映えスポットいっぱいの【金沢21世紀美術館】

2022年3月20日追記 石浦神社のお守りはかわいい水玉

「piccola」のすぐ近く、広坂交差点に金沢最古のお宮さん 石浦神社 があります。
縁結び恋愛成就の神様が祀られていることから若い女性やカップルが多く訪れる神社で、金沢の観光スポットの中心地にあるというロケーションの良さに加えて、公式キャラクター「きまちゃん」グッズがセンスのよいかわいさでさらに人気上昇。

「物事良い方向にきまる」で きまちゃん
鳥居の向こうに見えているのは金沢城の石垣。信号を渡るとすぐです。

どうです?このラインナップ!
商売っ気旺盛な神社仏閣というのは、あまりに露骨だと拝観欲が消え失せるものですが、石浦神社のお守りは、微妙な色違いで種類が多く、バッグに忍ばせるのも嬉しくなる、いやいや見えてもOKなキュートなドット柄で、そのかわいさゆえ拝観欲をさらにかきたてます。

きまちゃんのお箸までございまして
絵馬もめちゃくちゃポップ
絵馬の小径なんてのもあります
おみくじもドット柄
冬にはこうなります
いつ行っても綺麗なお花でうめつくされてる手水舎

かわいい~♡とはしゃいでお守りやきまちゃんグッズを買い求めるという、神社で俗物にまみれる行いは果たしてどうなんだろう、と頭をよぎらないでもないけれど、いいのいいの、とそんな迷いを吹き飛ばしてくれるほど石浦神社のお守りその他はキュートでセンスがいいのです。

カラフルでかわいいグッズは「霊験あらたかな」とは程遠いようであるけれど、でもお守りを求めて、あるいは花取水を見にこの場所に度々足を踏み入れてお詣りすることで心が清められたと感じることができればいいのかな、と勝手に思ってます。

追記:2022年11月3日 秋の日の「piccola」ピッコラ

紅葉には少し早い空高い秋の日の「piccola」のコースランチをご紹介します。

前菜盛り

まずは前菜盛り。
「piccola」お馴染みの白馬の食用ほおずきは今年はもう最後だそうです。
間に合って良かった~と思うほど、「ほおずきってこんなに美味しいの?」という甘くて濃いお味です。
生ハムの押し寿司、キッシュ、豚肉のパテ、人参ラペ、など鮮やかな器の中で、あわび・あずき貝・巻貝などコリコリの歯ごたえが楽しめるゼリー寄せがめちゃくちゃ好みでした。
全部美味しいんですけどね。

パスタ

「カマスと栗のトマトソース」
旬のカマスと自然な甘さの栗とがトマトソースに絡んで、お魚のパスタなのに上品な一品です。
パンもお店で焼いていらして、毎回違ったお味のパンに出会えます。

三平が選んだルッコラを練りこんだというパスタはクリームソースで、ほうき茸・霜降りまいたけ・ポルチーニ・エリンギなどまさに豊潤な旬の香り満載の一皿でした。

メイン

メインは牛ハラミ。
紫のじゃがいもはシャドークイーン。

「まぐろホホ肉のカツレツ」
イタリアの黒キャベツ カーボロネロ cavolo nero の説明を聞いたものの、果たして何がカーボロネロだったのか、怪しいどころではない記憶力の哀しいプレシニア。
たぶん、緑っぽいソースがカーボロネロですね。

piccolaはデザートもお楽しみ

3種の中から選ぶデザートは、「ノッチョーラ」「ブリュレ」「ボネ(カカオのプリン)」。
ノッチョーラ Nocciola とは、ヘーゼルナッツのこと。
このチーズケーキは濃厚過ぎず、香り・しっとり感が素晴らしくて得も言われぬ美味しさでした。
1人でホールいけそうです。

さらにバターのアイス

もう一組の(piccolaは、カウンター4席のみ)お墓参りで毎年金沢に来られているという若いご夫婦は、本当に美味しそうに気持ちよくワインを楽しんでいらして、羨ましい限り。
気さくなお人柄の店主さん同様にやさしくて洗練されたお料理が、小さな空間での会話を弾ませてくれます。
(piccolaでは、入り口と窓の2面を開け放っています)
今回も大満足の「piccola」ランチごちそうさまでした。

豊富な経験をお持ちの店主さん、金沢の前は白馬のホテルの厨房をお1人で、というのは聞いていたけど今回さらに突っ込んでお尋ねしたら、piyonが5月に初めて訪れて魅了された「ラネージュ東館」にいらっしゃったことが判明して、やっぱり!!と嬉しくなりました。

「白馬リゾートホテル ラネージュ東館」の記事は→こちらから

「piccola」ピッコラ まとめます


誠実な店主さんの優しいお人柄が表れた、そしてこだわりのお料理の数々を堪能しました。
piyonはわがままで頑固な自信家の料理人も好きですが、「piccola」さんは疲れた心も癒してくれそうなそんなあったかい雰囲気がお料理にも店内にもあふれ、内臓をも優しさで満たしてくれます。
イタリアンを超えたようなお料理は、どれも本当に美味しくて、さらにコストパフォーマンスにも優れていると思います。
間違いなくpiyonの金沢№1イタリアンです。

毎月行きたい!ぐらいですが、兼六園 金沢城 21世紀美術館 石浦神社 など金沢のメイン観光スポットからもアクセスが良く、コロナが姿を消した暁には、予約困難必至のお店になってしまうでしょう。
ホントは内緒にしておきたいようなお店です。

今のうちにディナーにも行っとかないと♡

小さな隠れ家のようなお店ですので予約は必須です。

Share / Subscribe
Facebook Likes
Tweets
Hatena Bookmarks
Pinterest
Pocket
Evernote
Feedly
Send to LINE
012-3456-7890