金沢市街から車で20分、金沢の奥座敷・湯涌温泉にある、美味しい癒しの空間「Cafe Lente-カフェ レンテ」。
木のぬくもりと香り、美しい木目、窓からの木々の緑、おいしいスイーツとコーヒー、そのすべてが癒しの時間を作り出しています。
「カフェ レンテ」の基本情報
住所 | 〒920-1123 金沢市湯涌町イ17番3 |
TEL | 080-3048-3732 |
アクセス | 【車】:金沢駅から約30分 【バス】:金沢駅東口6番乗り場より 北鉄バス「湯涌温泉」行き乗車 終点で下車 所要時間44分 ¥610 |
営業時間 | 10:00>>>18:00 |
定休日 | 火・水・木曜日 |
駐車場 | あり |
開店 | 2018年秋 |
「湯涌温泉」は、山間に9軒のお宿がたたずむ静かな湯の里。
金沢駅から北陸鉄道バス「湯涌温泉」行きに乗り44分、終点で降りると「カフェ レンテ」は歩いてすぐ。
車なら兼六園や21世紀美術館など金沢市中心部から20分ほどです。
湯涌温泉の小さなメイン通りにある「総湯白鷺の湯」や「金沢湯涌夢二館」よりも手前の郵便局のお隣が「カフェ レンテ」。
レンテという店名はヨーロッパで古くから用いられている格言であるラテン語の「Festina Lente」(ゆっくり急げ)から、ゆったりとくつろげる場所と時間を提供できたら、という思いで付けられたそうです。
本当にその言葉どおり、くつろぎの空間を見事なまでに作り出している「カフェ レンテ」。
金沢の奥座敷「湯涌温泉」とは
湯涌温泉と夢二と「花咲くいろは」
1300年以上の歴史を持ち、江戸時代には加賀藩の歴代藩主や前田家一族が湯治で訪れたという湯涌温泉。
大正時代を代表する詩人画家・竹久夢二が「最愛のひと」であり「永遠のひと」である笠井彦乃(妻は岸たまき)と滞在した地としても知られ、作品や遺品を通じて夢二の芸術性や人間性にふれる「金沢湯涌夢二館」があります。明治以降多くの文人墨客にも愛されてきました。
「金沢湯涌夢二館」の公式HPはこちら
718年頃に開湯したという歴史ある湯涌温泉は、地中からわき出ている泉の中で、身を癒すシラサギを見た農夫が発見したと伝えられているそうで、勝手に美しい光景が目に浮かびます。
アニメ「花咲くいろは」の舞台として描かれた小さな温泉街は、その聖地巡礼の地としてまた別の顔も持っています。
「花咲くいろは」と湯涌温泉 2011年に放映されたTVアニメ。 突然温泉旅館の仲居として働くことになった女子高生が人々の優しさや温かさにふれながら旅館の経営や人間関係などの困難にも直面し、奮闘し成長していく、という物語の舞台である湯乃鷺温泉は湯涌温泉がモチーフになっていて、アニメで描かれたのをきっかけに毎年開催されることになった「湯涌ぼんぼり祭り」は、今では湯涌の秋の風物詩となっている。 リアリティーのある設定や丁寧に描かれたストーリー、さらに非常に再現度が高いことでもアニメファンの共感を呼び、アニメ「花咲くいろは」が結ぶ湯涌温泉とアニメファンの絆は10年が経つ今も続いている。
アニメの中で作られた架空のお祭りが、実際にその舞台となった地で開催され10年も続いてるってすごいですね。そんな例は他にないそうです。
アニメファンと温泉街。当初は不安に思う地域の人たちも少なくなかった中、いざ受け入れてみるとファンの人たちはマナーも良く、ゴミを拾ってくれたり、冬には雪かきに来てくれたり、と湯涌の街とアニメは上手く共生の道を歩んでいます。
しかし毎年5,000人以上が訪れていた「湯涌ぼんぼり祭り」も、コロナ禍で2年連続で中止となりました。
放送から10年を経ても、毎年聖地での展開が続く作品というのは多くはないそうですが、寂しくなった歴史ある温泉街が、アニメの力で輝きを取り戻す。
過疎化が進む地方の観光地に希望の光を灯したアニメ。
すごいなぁアニメ。
来年はどうか 「湯涌ぼんぼり祭り」 開催されますように☆
湯涌温泉には気軽に楽しめる湯涌温泉総湯「白鷺の湯」が「金沢湯涌夢二館」のお隣に、湯涌稲荷神社の扇階段に「白鷺の足湯」があります。
湯涌温泉総湯「白鷺の湯」「白鷺の足湯」の基本情報
住所 | 〒920-1123 石川県金沢市湯涌町イ139-2 |
TEL | 076-235-1380 |
営業時間 | 7:00〜22:00(受付は21:30まで) |
定休日 | 第3木曜日 |
料金 | 【 白鷺の湯 】 大人(中学生以上)420円 小学生130円、小人(乳幼児)50円 【白鷺の足湯】無料 |
駐車場 | 15台 |
泉質 | ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉 (低張性・弱アルカリ性・低温泉) |
効能 | 神経痛、筋肉痛、五十肩、慢性消化器病 うちみ、くじきなど |
金沢では7月1日に氷室饅頭を食べます
今からは想像もできないほど貴重だったであろう江戸時代の氷は、冬に「氷室」と呼ばれる貯蔵庫に雪を詰め保管し、旧暦6月1日に雪氷を切り出して、徳川家に氷を献上していました。
金沢では「氷室の日」に氷室饅頭を食べて無病息災を願う風習があり、数多ある和菓子屋さんの店頭には氷室饅頭が並び、大量に購入する金沢市民の光景に、金沢に来た当初は非常に驚きました。
永く続く、そしてこれからも繋いでいってほしい金沢の夏の風物詩です。
夏七月一日、金沢では「氷室の日」と呼ばれております。藩政時代には旧六月朔日を「氷室の朔日」と呼んでおり、毎年冬の間(大寒の雪)に白山山系に降った雪を氷室に貯蔵し、六月朔日になるとこの雪を「白山氷」と名付け、桐の二重長持ちに入れて江戸の徳川将軍へ献上していた。
湯涌温泉観光協会のHPより
加賀藩の初期には白山山系の倉谷村の氷室の氷が使われていたが、五代藩主綱紀公の頃、金沢市近郊や市内に多くの氷室が設けられ、町民も氷を食する事が許された。
しかし夏の氷は貴重品で、主に目上の人への贈答品などに使われ、庶民が食することは大変だったようであります。
それで氷の代わりに麦で作った「氷室饅頭」を食べて無病息災を願う習慣だけが現在でも残っております。
この加賀藩が徳川家に氷を献上していたことに由来する伝統行事を再現した催し「氷室開き」が毎年6月30日に、また毎年1月末には雪を氷室小屋に詰める「氷室の仕込み初め」が湯涌温泉で行われています。
「カフェ レンテ」は木の香りに満ちた素敵空間
ようやく本題の「カフェ レンテ」です。
お店の前は除雪されずに埋まったままですが、店内に入ってからこの雪の効果が絶大であることを知ることになります。
ここまでの状態にするだけでも大変な重労働である除雪作業。雪国に住むみなさん、ご苦労さまです。
どこを切り取ってもフォトジェニック
本格的なスピーカーから静かにジャズが流れる店内
週末にはジャズのコンサートが開催されます。
薪ストーブの横のこのベンチ席が特等席かな。いや若いカップル限定だなここは。
若いカップルちゃんの後姿は絵になりました。
雪を残してあるから、趣があります。氷室な味わい。
オーナー夫妻のセンスが隅々にまで光る店内では、ひとつひとつ違う味わいの無垢のテーブルを見るのも楽しいです。どの席に座っても木の香りを感じて、ほっこり落ち着く。
ただ、冬の季節のこちら側(大きい窓から遠い席)は、フローリングの足元がちょっと冷えます。
薪ストーブはほっこりあったかで憧れだけど、薪割りが大変だろうな。
コーヒーもスイーツも美味しい「カフェ レンテ」のメニュー
店名の由来となっているラテン語の「ゆっくり急げ」とロゴのかたつむり。なるほどね。
お店の雰囲気同様、ほっこりとさせてくれるかわいいロゴデザイン。
ハーフサイズのラムレーズンケーキとレアヨーグルトケーキとプリンがワンプレートのスイーツプレートがあるのもお試し出来て嬉しいですよね。
がっつりお腹が膨れるメニューはないので、食後に伺います。
カフェオレとレアヨーグルトケーキとチキンサラダサンド。
コーヒーがおいしいのでカフェオレも当然おいしい。
レアヨーグルトケーキは酸味と程よい甘さのバランスがちょうど良くてしっとりで大好き。
器もかわいいです。
「ホットサンドにも出来ますよ」と言っていただけるチキンサラダサンドはスパイスも効いてとってもおいしいです。
ボリュームはないけどスパイシーなかぼちゃのカレーグラタン。湯涌温泉の「コピルアック」さんのパンもめっちゃおいしいです。
湯涌温泉の「コピルアック」は 金曜日だけ営業しているパン屋さん もりの里から湯涌温泉へ向かう湯涌街道の途中の住宅街にあります 朝9時からOPENして無くなり次第終了です
スイーツプレートは
ラムレーズンケーキとレアヨーグルトケーキがハ―フサイズ、プリンはレギュラーサイズ。
プリンとアイスカフェオレ
ちょうどいい固さのどっしりプリン♡
「カフェ レンテ」まとめます
気軽にしょっちゅう訪れるには少し遠いけど、だからこそ触れることができる自然の癒しがそこにあります。
誰もが想像する以上に居心地の良い素敵なカフェ。
文庫本片手にひとりでも訪れてみたい。
次は夢二館にも寄ってみよう。