地上300mの高さを誇る超高層複合ビル「あべのハルカス」の、38階から57階に位置する「大阪マリオット都ホテル」。
客室の窓からは圧巻の景色が広がり、空に浮かんでいるような感覚を味わう夜景は、幻想的で感動ものです。
2020年9月の 55階 クラブ デラックスルーム 宿泊記です。
2021年11月の「大阪マリオット都ホテル」プレミアムコーナーツイン宿泊記はこちらから
「大阪マリオット都ホテル」の基本情報
住所 | 〒545-0052 大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 |
TEL | 06-6628-6111 |
アクセス | <電車> JR・地下鉄御堂筋線「天王寺」駅隣接 近鉄「大阪阿部野橋」駅直結 <車> 【難波・梅田方面から】 阪神高速14号松原線~天王寺出口から約5分 【松原方面から】 阪神高速14号松原線~文の里出口から約8分 <飛行機> 伊丹空港からリムジンバス約30分 |
駐車場 | 地下駐車場 ¥3,000/一泊 |
チェックイン | 15:00 |
チェックアウト | 12:00 |
客室数 | 360室 |
開業 | 2014年3月7日開業 |
公式サイト | https://www.miyakohotels.ne.jp/osaka-m-miyako/index.html/ |
「大阪マリオット都ホテル」の運営は「マリオット・インターナショナル」のライセンスを得た近鉄・都ホテルズが行っています。
「大阪マリオット都ホテル」車で北からのアクセスはちょっと複雑
ホテルの公式HPにある地下駐車場への案内どおりに北から谷町筋を南下すると、いったん別のビルの地下に入ってUターンして…みたいな複雑なアプローチ方法であることを予習をしていたので、遠回りだけどあびこ筋を南下して東側から入るルートを選択したところ、すんなり地下駐車場へ入ることができました。
しかし宿泊者でも1泊¥3,000。たっかー! さすが都会価格!
金沢なら駅前の「ハイアットセントリック金沢」の地下駐車場でも24H最大¥800(2023年現在平日最大900円 週末最大1,000円)。
やっすー!当然ですが。
「大阪マリオット都ホテル」地下駐車場のエレベーター前にはご案内のホテルスタッフさんがいらっしゃいました。
「大阪マリオット都ホテル」チェックイン
19階のロビーフロアで早くも絶景に目を奪われる
地下3階の駐車場から乗ったエレベーターを19階で降りると、天井が高く開放的な窓から燦燦と光が降り注ぐめちゃくちゃ明るい空間が広がり、絶景に目を奪われます。
まだ19階なんですけど、すでにこの段階で感動です。
オープンなカフェ「LOUNGE PLUS」では平日だというのに若い女性やマダムで大盛況。
開放感があって絶景で、おしゃべりするのも気持ちいいだろうなぁと思いながら、奥にあるフロントへご案内いただきます。
チェックインタイムにはまだ早い時間でしたが、19階のチェックインカウンターはwelcome~♪な感じでした。ありがとうございます。
感染対策のため本来のクラブルームの特典である38階クラブラウンジでのチェックインサービスは休止となっていました。
「大阪マリオット都ホテル」の客室選び
チェックインの手続きをしていただいた方は偶然、piyonが住む金沢出身の男性でどのお部屋の眺望が良いかなど、非常に親切にアドバイスをいただきました。
クラブ スーペリアルームで予約をしていたところ、piyonは「マリオットボンヴォイ」のただのゴールドメンバーですが「クラブ デラックスルームでもいいですよ」とのことで北側にするか南側にするか迷います。
同じ38㎡の広さだけどデラックスルームの方がレイアウトの違いで広く感じるそう。
スーぺリアルームは北側、デラックスルームは南側の部屋になるので、遠くに梅田周辺のビル群がそびえ天王寺公園の緑や通天閣が眼下に広がる北側の方が人気。
でも三平の「明石海峡大橋も見たい」との意見が優先され、南側のクラブ デラックスルームにしました。
金沢出身さわやか青年の「北側はビルの灯りがなくなる深夜になると結構暗くなるので意外と南側の方がキレイ」というお言葉も頂戴しましたし。
後にこのお言葉に感謝することになります。ありがとうございました。
クラブラウンジでのチェックインはできませんでしたが、絶景を見渡しながらの19階のチェックインは、相当気持ちの良いものでした。
「大阪マリオット都ホテル」のスタッフさんはみなさんどこで会っても素晴らしい笑顔で挨拶してくださいます。
お高くとまっている感じは全くなく(逆になさ過ぎ)みなさん適度にフレンドリーでした。
その分、思っていたほどラグジュアリー感はありません。
19階ロビーフロアは、次々に伊丹空港へ向かう飛行機が小さく見えます。ではお部屋へ。
「大阪マリオット都ホテル」55階 クラブ デラックスルーム
クラブフロア 5517号室
客室では最上階の55階の クラブ デラックスルーム 38㎡ 5517号室。
53階~55階がクラブフロア。
部屋から見える南側の眺め。
高い建物がないので地平線いっぱいに大阪南部の街が広がります。
眺望好きpiyonは、昼も夜も朝も飽きずに、ず~っと窓の外を眺めていました。
大阪平野の向こうは和泉山脈。
都会のド真ん中に広大な「阿倍野墓地」があります。
五代さまもここに眠っていらっしゃるのだとか。
右奥にはうっすらと関空も見えました。
メインルーム
シンプルで機能的にまとまったお部屋で、狭さは全く感じません。
床から天井までのワイドビューな窓からは陽光燦燦、眩しくて、逆光で、ロクな写真がありません。
実際はカーテン開けると どっひゃー でした。
見える景色がデカい!さすが55階!圧巻!度肝を抜かれます。
壮観そのものだけど、55階からは高過ぎて小さ過ぎて「キレイな景色」と言うと19階だったかも。
富田林のPLの塔まで見えました。
でも本当に凄かったのは夜でした。
テーブルはPC作業するのも狭くない大きさ。
ベッドはSealy社の「GRANDEUR」、サイズは1200㎜×2000㎜。
Sealyはアメリカなんですね。快適な眠りにつけました。
Sealy社の「GRANDEUR」について
引用:「大阪マリオット都ホテル」公式ホームページより
ベッドは全室セミダブル以上で、身体の凸凹や体圧に合わせて反発力が変化し、体型や体重差にかかわらず常に理想の寝姿勢を提供し、快眠をお約束します。
ウェットエリア
パウダールーム・バスルームともに開放感いっぱい。全部まる見えというか。
でもちゃんと隠せます。タオルは今治タオルでした。
歯を磨きながら同室者をたたき起こせる絶景を楽しむことができます。
鏡に向かって背面に独立したトイレがあります。
洗い場付き&木の椅子が嬉しいオープンバス
開放感バッチリのビューバスですがブラインドで隠せます。
すばらしく使いやすいウェットエリアでした。
パウダールームも、引き戸で完全に目隠しが可能です。
アメニティやその他の備品など
ハルカス・通天閣・大阪城のイラストが描かれたマリオットオリジナルのアメニティセットの箱は、パズルのように引き出しに収まっておしゃれ。
◇歯ブラシ
◇ヘアブラシ
◇カミソリ
◇レディースセット(おそらく綿棒・コットン・ヘアゴム)
引き出しの上には
◇ボディタオル◇シェービングジェル
◇マウスウォッシュ
◇女性用スキンケアセット
もありました。
◇シャンプー
◇コンディショナー
◇ボディソープ
◇ボディローション
◇ハンドソープ
はタイ生まれのナチュラルスキンケアブランド「THANN」
クローゼットには
◇ハンガー
◇アイロンとアイロン台
◇ふかふか使い捨てのスリッパ
◇紙の手下げ袋
◇バゲッジラック
◇バスローブ
収納力もハンガーもたっぷりあります。
ツインベッドのヘッドボードには、それぞれにコンセントがありました。
Bluetoothスピーカー付きの目覚まし時計も。
コンプリメンタリのミネラルウォーター2本とネスプレッソマシンに南部鉄器の急須もおしゃれ。
この下に冷蔵庫がありましたが撮り忘れました。
TVの下のチェストの引き出しの中には、上下に分かれたナイトウェアとセーフティボックス。
フェイスタオルの追加をお願いするとすぐに電話があり、部屋のドアノブにタオルが入った紙袋が掛けられていましたし、チェックインのあとのお部屋までの案内もなく、接触機会を極力減らして、その他の場面でも感染対策は充分だと感じました。
クラブラウンジでアフタヌーンティ
「大阪マリオット都ホテル」で唯一ラグジュアリーを感じた(意外と全体の雰囲気はカジュアル)のが38階のクラブラウンジでしたが、とは言ってもコロナ禍でのその内容は、寂しいものでした。
とにかく人がいなくて寂しすぎる。
コロナ前は中国系の方たちを始めとして相当な賑わいだったと思われます。
多けりゃ「うるさい」少なけりゃ「寂しい」。
人間はなんて勝手な生き物なのでしょう。
コロナ禍での利用時間は12:00~20:00で、朝食もクラブラウンジでは提供していません。
こちらのスペースなんて天井高9mとのことでしたが。がーらがら。平日ですからね。
14:30~17:00のアフタヌーンティタイムはこんなんでした~。
寂し過ぎますが、セットメニューをありがたくいただきます。
お味はまぁまぁ。
こんな素敵なスペースもありましたが、コロナ禍で外の庭園には出られず。
クラブラウンジからは眺望は期待できません。
コロナ禍のラウンジは、がらがら過ぎたけど素敵な広々空間でした。
「大阪マリオット都ホテル」に喫煙所はあるの?あります
客室はすべて禁煙となりましたが、喫煙所が19階のロビーフロアと38階のクラブフロア入り口横にもありました。
「ハルカス300」60階からの眺望
19階のロビーフロアから梅田方向を見ています。
遠くにうっすら万博公園の観覧車も見えました。
真ん中の緑は四天王寺。
大阪では名前はよく聞くけどこんなとこにあったんですね。
規模がデカい。
四天王寺は、推古天皇元年(593)に建立されました。今から1400年以上も前のことです。『日本書紀』の伝えるところでは、物部守屋と蘇我馬子の合戦の折り、崇仏派の蘇我氏についた聖徳太子が形勢の不利を打開するために、自ら四天王像を彫り「もし、この戦いに勝利したら、四天王を安置する寺院を建立しこの世の全ての人々を救済する」と誓願され、勝利の後その誓いを果すために、建立されました。その伽藍配置は「四天王寺式伽藍配置」といわれ、南から北へ向かって中門、五重塔、金堂、講堂を一直線に並べ、それを回廊が囲む形式で、日本では最も古い建築様式の一つです。その源流は中国や朝鮮半島に見られ、6~7世紀の大陸の様式を今日に伝える貴重な建築様式とされています。
引用元: 四天王寺のHP
その後、昭和9年の室戸台風と昭和20年の大阪大空襲で境内はほぼ全滅してしまいますが、復興への努力の末、現在ではほぼ復元されているそうです。
19階のフロアにいた女性スタッフさんにあれは四天王寺なのかと尋ねると、「してんのーじ???」と目をぱちくりされました。
失礼しました。
今はどこのホテルでもそうですけど、ここも中国系のスタッフさんがちょいちょいいたはります。
宿泊者にはハルカス300(展望台)のチケットがいただけましたので行ってみます。
60階!地上300m。
展望台入り口の16階から一気に60階まで50秒で移動する直通エレベーターの中は、宇宙的な演出でアトラクションのように楽しめます。
部屋からは見えなかった北側の絶景を堪能しました。
9月にしては、まぁまぁよく見えた方でしょうか。
下の大きく占める緑の部分が天王寺公園。その左には昼間ここから見ると地味な通天閣。
夜はタイガースカラーのライトアップでさすが大阪と思っていたら、コロナ感染の黄色信号だったようです。
天王寺公園には旧住友家の名園「慶沢園」や茶臼山、天王寺動物園、市立美術館があり、早朝はお散歩してる人たちがたくさんいました。
OL時代に、毎日通勤で梅田から本町まで乗っていた御堂筋線の「動物園前行き」の動物園とはここだったのね、と40年近い時を経て妙な感慨に浸ります。
あの頃と全く違うのは高層ビルの数。
カクテルタイムのクラブラウンジ
17:30~19:00 クラブラウンジのカクテルタイムは間接照明で昼間とは雰囲気が変わっています。
昼間と違い5組くらいのお客さんもいらっしゃってホッとします。
コロナ禍で哀しいワンプレートでの提供ですが、お味はとても美味しかったです。
「大阪マリオット都ホテル」夕景から夜景へ
夕方の堺方面の景色。
それにしても五代さまも眠る阿倍野墓地はデカい。
関空方向に陽が沈みます。
30階建てのタワマンも見下ろす55階。
飛田新地も見えます。
部屋のすべての灯りを消さないで撮影するとせっかくの夜景もこんな中途半端に。
しかし真っ暗な部屋でベッドの上から見た夜景は幻想的で、空に浮かんでいるような感覚を味わいました。
夜景は意外と南側がおすすめ、と教えてくれたチェックインカウンターの爽やか青年に感謝です。
夜になると次々に関空に降りる飛行機の灯りが見えるようになり、コロナなのにこんなに飛んでるの?貨物?と驚くほど着陸してました。
窓に顔を近づけるとギリギリ神戸空港や離着陸する飛行機も小さく見ることができました。
「大阪マリオット都ホテル」朝食は「cooka」で和定食
コロナ禍でラウンジでの朝食は休止、ロビーフロア19階の「COOKA」でいただきますが、ビュッフェも休止で、アメリカン・コンチネンタル・和朝食の3つから選びます。
COOKAでいただく和朝食はビックリするほど美味しく、ホテルでこんなに美味しい朝食いただけるのね、っていうほどでした。
いろんな種類のフレッシュフルーツのジュースを積んだワゴンも回ってきて
きゃっ♡こういうの嬉しい♡
と喜び過ぎて撮影を忘れる。
窓の外に大きく広がる景色も気持ちよくて、おいしい朝食ごちそうさまでした。
同じ19階ロビーフロアにある「M-Boutique」でチョコレートなどを買いましたが、まぁ普通のお味。
「大阪マリオット都ホテル」まとめます
チェックアウトは12時までなので、同じハルカス内にある「阿倍野近鉄百貨店」でお買い物したり、展望台へ行ったり、天王寺公園をお散歩したり、けっこう楽しめますね。
piyon的には戦場のような梅田のデパ地下とは違って、金沢で買うことのできないスイーツなどゆっくりお買い物ができました。
思ったよりマリオットのラグジュアリー感はなく、都ホテルの素朴さを感じましたが、スマートな東京の超高級外資系ホテルのような緊張感もなく気軽に泊まれるな、と思いました。
価格は気軽ではないけれど、客室もレストランもロビーもエレベーターホールも床から天井までのガラス窓で、まさにここでしか見ることな出来ない景色を楽しむためのホテル。
白内障の手術のあとの宿泊で、よほど眩しかったのかお部屋を撮った写真のすべてのカーテンが閉まっているという残念な結果に終わり、悔しいのでリベンジも果たしたいし、コロナから解放されたら、是非またあの絶景を見るために泊まりたい「大阪マリオット都ホテル」!
感染対策で大変な中ありがとうございました。