
1981年の開業当初は憧れだった神戸ポートピアホテル。
開業から44年を経た737室の大型ホテルは、もはや古めかしいを通り越しているのでは?などといろいろ危惧しながら訪れたましたが、お手入れの行き届いた館内に、歳月が熟成させたホスピタリティとホテルマンのプライドがしっかりと息づき、すべての不安は杞憂に終わりました。
32階建ての大規模シティリゾートホテルの一番の魅力は、海に囲まれたポートアイランドに建つホテルならではの六甲山や港町神戸の街並みを一望する眺めで、キラッキラの夜景は言葉を忘れるほど。
朝食も美味しく三宮からのシャトルバスも便利な 2025年5月の神戸ポートピアホテル スーペリアダブル宿泊記です。
神戸ポートピアホテルの基本情報

住所 | 〒650-0046 兵庫県神戸市中央区港島中町6丁目10番地の1 |
TEL | 078-302-1111 |
アクセス | <無料シャトルバス> ■新神戸から約30分 ■三宮から約20分 <駐車場> 450台収容 自走式立体駐車場 高さ制限2.1m チェックイン当日は何時からでも入庫可能 出庫は出発日の14:00まで それ以降¥300/30分 |
駐車場 | ■1泊より3泊まで ¥1,000/1泊 ■4泊以上 一律¥4,000 |
チェックイン | 15:00 |
チェックアウト | 11:00 |
客室数 | 737室 |
開業 | 1981年 |
公式サイト | https://www.portopia.co.jp/ |
神戸ポートピアホテルへのアクセス
便利な三宮からのシャトルバスがミント神戸から

神戸ポートピアホテルの無料シャトルバスは、新神戸と三宮から20分間隔で運行していてアクセスが非常に便利。
三宮からのシャトルバスののりばは、「ミント神戸」1階のバスターミナル8番。
JR三ノ宮駅東口改札を出て右へ進んだところが上の写真です。
矢印のように左前方へ進みます。
「ミント神戸」は阪急電車・阪神電車から近く、地下鉄改札からも約5分です。
ややこしい駅名 さんのみや
JRの三ノ宮駅、阪急の神戸三宮駅、阪神の神戸三宮駅、地下鉄の三宮駅、ポートライナーの三宮駅、とちょっとずつ表記が異なる駅名。

タクシーのりばを左に見ながら進んだところにある「ミント神戸」内の8番のりばからシャトルバスが出ています。
ポートライナーのりばへのエスカレーターは、上の写真のすぐ右側にあります。
三宮でお買いものやグルメを楽しんでからチェックインされる方におすすめなのは、JR三ノ宮駅東口改札を出ると左前方に見えている「東口改札前コインロッカー」です。
この辺りでは1番ロッカー数が多く、交通系ICカードが使えるロッカー、現金のみのロッカー両方ありました。

いくつかのホテルのシャトルバスののりばとなっている「ミント神戸」の8番のりばには、ホテル毎に並ぶ位置が床に示されています。
週末の時間帯によっては乗れないこともあるそうですが、20分間隔なのと、シャトルバスがダメならポートライナーで行こう!と予定変更が容易なほどポートライナー乗り場も近くにあるので本当に便利。
トイレも完備の「ミント神戸」バスのりばです。

ホテルからも、三宮と新神戸駅へシャトルバスが運行しています。
素晴らしいのが神戸ポートピアホテルの正面入り口そばにある、ホテル発シャトルバスの乗車待合室。
きっちり番号が振ってあるベンチに座って待ち座席番号順にバスに案内される、という横入りしようがない秩序が保たれたシステムなんです。
さすがポートピアホテル!
ポートライナーでのアクセス

ポートライナー「市民広場(コンベンションセンター)駅」のホームから神戸ポートピアホテルが目の前にそびえていて、傘要らずの改札からフロントまで3分ほどですが、「降りたらスグでめっちゃ近い」というわけでもないのでシニアさんは迷わずシャトルバスをご利用ください。
絶対シャトルバスがラクチンです。
神戸空港からはポートライナー3駅で到着です。

傘要らずの連絡橋でつながっていて、ホテルは見えているし案内板もあるので迷いようがないポートライナー「市民広場(コンベンションセンター)駅」からのアクセスですが、

この2階入り口からフロントまでぐるっと歩くし、ポートライナーも座れるとは限らないし、でシャトルバスとポートライナー両方利用したpiyonとしましては、断然シャトルバスをおすすめいたします!
上の写真右端の茶色いガラス内のスペースが喫煙所です。
神戸ポートピアホテルの駐車場

上の写真、緑の屋上の駐車場からは傘不要の連絡橋でつながっているとは言え駐車場内を含めるとまぁまぁ歩くので、小さなお子さん連れだったり大きな荷物があるときは、

先に広い車寄せで荷物を降ろしてからドライバーさんは駐車場へ向かいましょう。

ホテル正面入り口を出たところに精算機があるので、フロントで駐車券処理をしてもらいます。
■1泊 ¥1,000
■4泊以上 一律¥4,000
神戸ポートピアホテルの客室カテゴリー
エグゼクティブフロアオーバルクラブ 本館27~28階 | |
クラブシングル | 23.9~25.3㎡ |
クラブダブル | 27.4~29㎡ |
クラブツイン | 29.6~31.3㎡ |
ユニバーサルデラックス | 43.1㎡ |
コーナースイート | 47.7㎡ |
エグゼクティブスイート | 59.2㎡~62㎡ |
プレミアフロア 本館24階 | |
プレミアシングル | 22.4㎡ |
プレミアダブル | 25.3㎡、27.4㎡ |
プレミアツイン | 29.6㎡ |
プレミアトリプル | 31.3㎡ |
プレミアスイート | 62.0㎡ |
セレブリティスイート | 62.0㎡ |
オーシャンスイート | 84~90.7㎡ |
アンバサダースイート | 120.7㎡ |
ミッドセンチュリーフロア 本館20~23階 | |
ミッドセンチュリーシングル 22階はエアウィーブマットレス | 22.4~25.3㎡ |
ミッドセンチュリーダブル 22階はエアウィーブマットレス | 29.0㎡ |
ミッドセンチュリーツイン | 27.4㎡~31.3㎡ |
ミッドセンチュリートリプル | 27.4㎡~31.3㎡ |
ハーバービューデラックス | 43.1㎡ |
ビューバスデラックス | 43.1㎡ |
スーペリアフロア 本館16~19階 | |
スーペリアシングル | 22.4㎡ |
スーペリアダブル | 27.4㎡ |
スーペリアツイン | 27.4㎡~31.3㎡ |
スーペリアトリプル | 27.4㎡~31.3㎡ |
スタンダードフロア 本館7~15階 | |
スタンダードシングル | 22.4㎡ |
スタンダードツイン | 27.4~31.3㎡ |
スタンダードトリプル | 27.4~31.3㎡ |
和室 | 59.2~62.2㎡ (10+6畳) |
サウスリゾートフロア 南館6~10階、12~15階 | |
サウスリゾートダブル | 38.5㎡+バルコニー |
サウスリゾートツイン | 38.5㎡+バルコニー |
ファミリールームツイン | 38.5㎡+バルコニー |
サウスリゾートトリプル | 38.5㎡+バルコニー |
ファミリールームトリプル | 38.5㎡+バルコニー |
サウスリゾートフォース | 38.5㎡+バルコニー |
ファミリールームフォース | 38.5㎡+バルコニー |
和洋室(和室部分10畳) | 77.1㎡+バルコニー |
ファミリールーム和洋室 (和室部分10畳) | 77.1㎡+バルコニー |
ジュニアスイート | 60㎡ |
シニアスイート | 100.4㎡+バルコニー |
レジデンシャルスイート (ツイン×2ベッドルーム) | 137.8㎡+バルコニー |
サウスコンフォートフロア 南館11階 | |
ヒーリングダブル | 38.5㎡+バルコニー |
ヒーリングルームツイン | 38.5㎡+バルコニー |
ナチュラルルームツイン | 38.5㎡+バルコニー |
☆ファミリールームはミキハウス子育て総研「ウェルカムベビーのお宿」認定客室
スーペリアツインの客室

神戸ポートピアホテルの断面はキレイな卵型。
エグゼクティブフロアはその名も「オーバルクラブ」。
今回はスーペリアシングルで予約していましたが、「少し広いお部屋」スーペリアダブルにアップグレードしていただきました。
ベッドエリア

本館 海側の1706号室 スーペリアダブル 27.4㎡。
何年か前にリニューアルされたのであろう客室は、ゆったりとして快適。
老眼プレシニアpiyonには、古いホテルならではの「やっぱりちょっと暗め」ではありました。

窓からは遠くに神戸空港が見えます。

ワイドスパンな客室なので、余裕があるメインエリア。

でもウェットエリアは狭いです。
ウェットエリアとバスアメニティ

ビジネスホテルほどきっちきちではないけれど、お部屋がゆったりしているだけに残念な3点同居型のウェットエリア。
び~んと伸ばして使う物干しロープあります。
- ハンドタオル・フェイスタオル・バスタオルが2枚ずつ
- POLAのボディソープ・シャンプー・コンディショナー
- POLAのフェイス&ハンドソープ&シェービング

3点同居でもいいから物を置くスペースはたっぷり欲しいpiyonとしては、洗面台の「台」がない洗面ボウルのみで棚も小さいので使いにくいです。
ドライヤーはPanasonic ionityの下位モデル。

- 歯みがきセット
- 綿棒
- コットン
- シャワーキャップ
- ヘアブラシ
- ヘアゴム
- かみそり
- POLAのスキンケアセット(メイク落とし・洗顔料・化粧水・乳液)
クローゼットとセーフティボックス

- 2人だと少な目なハンガー
- セーフティボックス
- 洋服ブラシ
- 靴べら
- 体重計
- 衣類消臭剤
- 使い捨てスリッパ
- 不織布のシューポリッシャー
入り口に便利なカウンターがあり、下にキャリーケースも収納できてお部屋スッキリ。

クローゼットの引き出しにセーフティボックス。

バゲッジキャビネットの横にスリムながら全身鏡もあります。
ナイトウェア

ナイトウェアはワンピースタイプのフリーサイズ。
ミニバー

テレビの下に空っぽの冷蔵庫などがコンパクトにまとまっています。

緑茶のティーバッグとドリップコーヒー。
デスクに無料のミネラルウォーターがあります。
コンセント

ダブルベッド両サイドにコンセントUSBポート(Type-A?)ありました。

デスクにもコンセント2口ありました。

ヘッドボードのライトコントロールもダブルベッドの両サイドにあり。
客室からの眺望

飛行機好きpiyonのリクエストどおり海側のお部屋にしていただきましたが、がーん!神戸空港もっと近いのかと思ったら飛行機意外と小さいやん😢の落胆の涙。
翌日の朝食のとき、神戸ポートピアホテル上層階山側と海側の客室における眺めの大きな違いを知ることとなります。

小さくてかわいらしいポートライナーはよく見えましたが(山側客室でも見えるし)。
神戸ポートピアホテルの朝食
日によって変わる朝食会場

絶景の30階「GOCOKU」で朝食ビュッフェをいただきました。
大人¥3,700 小学生¥1,900 4~6歳¥1,200 3歳以下¥0
7:00には、まだ窓側のお席に案内していただけるほど空いていましたが、8:00を過ぎるころには満席でした。
平日のこの日のGOCOKUの営業時間は、6:30~10:00。
朝食会場は、30階「GOCOKU」(ビュッフェ)と2階「SOCO」(ビュッフェor定食)の2ヶ所が指定されていました。
利用客が多い日曜日は南館4階の「神戸たむら」でも提供され、少ない日は「GOCOKU」のみ、など 客室稼働状況に応じて朝食会場と営業時間が変更になります。
エグゼクティブフロア「オーバルクラブ」のゲストでも、朝食はGOCOKUを指定される日もあるそうです。
兵庫五国(摂津 播磨 但馬 丹波 淡路)にちなんで
県内の特産食材を味わえる というGOCOKU(ゴコク)

この眺めを目にして、山側は見慣れた景色だからぁと神戸空港側の客室をリクエストしたことを大いに後悔です😢
神戸の街は見慣れているけど30階から望むのは初めてだ!と30階に来てみてようやく気が付くアホっぷりに笑えます。

山側高層階からの夜景見たかった~🤣
GOCOKUの朝食ビュッフェ

ビュッフェ台は広くお料理の種類も豊富です。

日替わり野菜&果実のジュース、ピンクグレープフルーツジュース、丹波のおいしい牛乳など豊富なドリンクコーナー。

小松菜とバナナのグリーンスムージー、リンゴ酢シャインマスカットなど朝から身体が喜ぶドリンクも。

コーヒーマシンと、ティーバッグは神戸紅茶3種、煎茶、ほうじ茶。
ドイツのブランドTEEKANNEの紅茶は6種。

卵サラダもあって嬉しかったサラダコーナーは11種の野菜。

ドレッシングは、兵庫県産地豆腐のシーザードレッシングなど6種。

ベーコンやフライドオニオンなどトッピング6種。

スモークサーモントラウトやチーズ。

そして、GOCOKUの目玉メニューの一つ目は、きのこ和風あん、シーフードクリームソース、ビーフミンチのトマトソース、の3種類から選べるソースが豪華な兵庫県夢前町の「七福卵」のオムレツです。
お腹が膨れてしまうのでビュッフェでオムレツには手を出さないと決めている哀しいプレシニアpiyonですが、これは食べたらよかった😭
とても美味しそうでした。
ライブキッチンの前で出来上がるのを待つのではなく、注文時にテーブルの番号札を渡すと席まで持って来ていただけるシステムもいいですね。
もちろんゆで卵やスクランブルエッグもあります。

目玉メニューもう一つは、トッピングを変えてお代わりも楽しい「だし汁で食べる兵庫県産牛ローストビーフめし」。
石窯で焼き上げた自家製ローストビーフだそうです。
六甲みそ、梅肉、柚子胡椒、ライム、わさびなどディップソースも充実。
どうぞお召し上がりください、と丁寧に笑顔で渡してくれるスタッフさんが多くて本当に気持ちのいい朝食です。

ローストキャロット、淡路島産玉ねぎのローストなどの旬の温野菜に添える抹茶塩や赤ワイン塩、淡路藻塩。

- ひよこ豆のカレー仕立て
- パンチェッタのトマト煮込み
- モルタデッラハム
- ソーセージ
- クリスピーベーコン

- 卯の花 丹波の白大豆
- 小松菜と揚げのお浸し
- 昆布と茸の佃煮
- 筑前煮
この他に
- 焼き魚2種
- 兵庫県産地豆腐の冷奴(かつお節、生姜、こうのとり醤油)
- 七福卵の温泉玉子(牡蠣出汁醤油、柚子皮)
- 納豆
- 兵庫県産コシヒカリの白ごはん
- お粥
- 味噌汁
- 5種のお漬け物 など和食メニューも揃っていました。

4種のデニッシュ、動物パン(パンダ)、はちみつレモンブリオッシュなど15種のパンは圧巻&美味しい。

シリアル5種。

フレンチトーストにはホイップクリームとメープルシロップ。
わらび餅は、きな粉と抹茶。

- 白胡麻プリン
- バナナの冷たいパンプディング

ヨーグルトには、レーズン、パンプキンシード、バナナチップ、ストロベリーピューレなどトッピングも豊富。
フルーツは、オレンジ、グレープフルーツ、パイナップル、バナナ。

美味しいパン屋さんが多い神戸のホテルのパンだから美味しいに決まってます。

デザートに至るまでどれもちゃんと美味しいのです。

神戸の山と港を一望するGOCOKUでの美味しい朝食は、スタッフさんの心配りと笑顔も気持ち良くとても満足しました。
ひとつひとつが丁寧につくられているお料理の中でも「ローストビーフめし」は、さすが神戸!なお味。
ごちそうさまでした。
神戸ポートピアホテル内のレストラン「神戸串あげ SAKU」

神戸ポートピアホテルには11ものレストラン・バーがあります。
さすが昭和の大規模ホテル。
軽めの夕食を取りたかったので「神戸串あげ SAKU」で一番小量な「UME」(串あげ10本)をいただきました。

カウンター席の他にテーブル席もあります。

10種の串にスープ、サラダ、シャーベットが付いてちょうどいいボリュームでした。
(ごはんは別途の注文になります)
館内施設
コンビニ・自販機・ショッピングアーケード

1階にある小さくないコンビニは、なんと24時間営業!
自販機コーナーや、20店舗が並ぶショッピングアーケード「パレビアンカ」もあります。
電子レンジは1階ビジネスセンターで8:00~24:00に利用できます。
喫煙所

本館2階のポートライナー「市民広場駅」に通じる出入口の脇に喫煙所があります。
神戸ポートピアホテルは今のところ全室禁煙ではなく、喫煙可能な客室も、本館ミッドセンチュリーフロアと南館のリゾートフロアの一部にあるそうです。
プール、フィットネス&スパ

宿泊客でも有料の屋内温水プール、フィットネス&スパがあります。
(エグゼクティブフロアの宿泊客はジム・サウナ・プールは無料)
1988年に建てられた全室バルコニー付きの南館にある7月~9月の一定期間夜のみ営業するプールも、宿泊客でも有料です。
この南館後方の歩いて行ける距離に、IKEAがあります。
神戸ポートピアホテル ナイトプールの営業時間と料金はこちらから
神戸ポートピアホテルまとめます

開業から40年以上経ちますが、古き良き時代に建てられた大規模シティホテルならではのゴージャスな雰囲気を保ち、古さを特に感じることもなく、ささっと気が付いて動いてくれるスタッフさんなど、さすがポートピアホテル!な場面が多かったです。
バブルに向かって突き進んでいた時代の、潤沢な資金をもって惜しむことなく建築コストをかけたホテルだからこそ、しっかりと管理をしてリフォームも重ねて今の状態が維持できているのだと思いました。
3点同居タイプのウェットエリアだけは快適とは言えませんでしたが、平日ならリーズナブルに宿泊できて、三宮からの便利なシャトルバス、絶景のGOCOKUでの朝食ビュッフェ、ゆとりのある客室、などまた泊まりたい神戸ポートピアホテルでした。