2024年7月に開業した「THE OSAKA STATION HOTEL AUTOGRAPH COLLECTION」大阪ステーションホテルオートグラフコレクション(以下大阪ステーションホテル)は、その名のとおりアクセス抜群の大阪駅直結のホテルです。
大阪中央郵便局があった場所に再開発で建て替えられた複合ビル「JPタワー大阪」の30階から38階に位置する客室は、ゆったり広々の40㎡を中心とした全418室。
JR西日本ホテルズが運営するこのホテルは、もともとは1874年開業の初代大阪駅があった場所でもあり、いたるところに鉄道ファンの心をくすぐるアイテムが隠されている鉄道要素多めなホテルでもあります。
2024年12月初旬の大阪ステーションホテル シーニックツイン宿泊記です。
大阪ステーションホテルの基本情報
住所 | 〒530-0001 大阪市北区梅田3-2-2 |
TEL | 06-6105-1874 |
アクセス | ■JR大阪駅西口直結 ■関空・伊丹リムジンバスターミナル「ハービス大阪」から徒歩2分 |
駐車場 | 地下駐車場 ¥4,000/1泊(15:00~翌正午) 途中入出庫可能 ¥360/30分 |
チェックイン | 15:00 |
チェックアウト | 12:00 |
客室数 | 418室 |
開業 | 2024年7月31日 |
公式サイト | https://osakastation-hotel.jp/ |
大阪ステーションホテルの客室カテゴリー
シグネチャー 30~33階 シーニック 34~37階 | |
アリュールキング | 35~37㎡ |
キング・ツイン | 40㎡ |
コーナーキング・ コーナーツイン | 57㎡ |
スペシャリティ 38階 | |
スペシャリティ アリュールキング | 35~37㎡ |
スペシャリティ キング・ツイン | 40㎡ |
スペシャリティ コーナーキング・ スペシャリティ コーナーツイン | 57㎡ |
スペシャリティ スイート | |
スペシャリティ スイート キング 32・34・36・38階 | 79㎡ |
スペシャリティ スイート ツイン 31・33・35階 | 79㎡ |
ザ・スイート 37階 | 159㎡ |
マリオットボンヴォイ プラチナエリートの特典
- 50%ボーナスポイント
- 16:00までのレイトチェックアウト
- 無料客室アップグレード(チェックイン時の空室状況による)
- 「THE-MOMENT GRILL&DINING」での無料朝食
卵料理のオーダーメニューとスパークリングワインの提供は¥3,000
大人(13歳以上)3人目の朝食は¥7,500 - ウェルカムアメニティ(1,000ポイントorウェルカムギフト)
大阪ステーションホテルへのアクセス
JR大阪駅からのアクセス
大阪ステーションホテルの最大の魅力は、JR大阪駅西口直結というアクセスの良さ。
今まで神戸寄りの桜橋口にはホームから階段しか無くて不便でしたが、いつの間にか大阪駅のホームは神戸側にビヨーンと伸びて、エスカレーターとエレベーターもある西口が新設されています。
特急「はるか」と「くろしお」への乗り換えの場合も、こちらから「うめきた地下」へアクセスします。
利用者がまだ圧倒的に少ない西口が出来て、ヒルトンプラザやハービス、リッツ・カールトンに行くのがラクチンで便利になりました。
西口改札を出て左へ直進するだけ。
大阪ステーションホテルが入っているビルの名前が「JPタワー」で、そのB1~6Fが商業施設「KITTE 大阪」です。
JR大阪駅西口改札を出て左へ進んだ先にある「KITTE 大阪」に入ると、右手エスカレーター側にスイーツショップ「La Patisserie TEISHABA」があり、その隣りの目立たない小さな琥珀色のドアがホテル入り口です。
さらに阪急・阪神・大丸の2階からも「KITTE 大阪」まで歩行者デッキで繋がり、こちらからのアクセスも便利になっていました。
JPタワーは初代大阪駅の跡地に建っているということですが、1980年代に毎日大阪駅を通っていたpiyonとしては、ここは大阪中央郵便局の古いビルがあった場所。
こんなふうに生まれ変わったんや~という感慨に浸りまくりです。
大阪ステーションホテルの駐車場
ホテルの専用駐車場ではありませんが、JPタワーの地下3階駐車場を利用します。
地下駐車場からは、エレベーターでレセプションフロアの29階へ。
駐車場の料金▶¥4,000/1泊(15:00~翌日正午)滞在中は何回でも入出庫可能
¥360/30分
大阪ステーションホテルへチェックイン
駐車場や1階エントランスからは、ここ29階のレセプションを通って客室階へのエレベーターに乗り換えるパターンです。
早めのチェックインで混み合っていなかったからなのか、スタッフさんの客室へのご案内がありました。
笑顔で感じの良いお若いスタッフさんたちが多く、「真のホテルマン」のオーラをまとった方をお見かけすることはなく、洗練された接客というよりはカジュアルな雰囲気で、ホテル全体の印象としてはラグジュアリー感はあまり感じませんでした。
シーニックツインの客室
ルームサインが手持ちの信号灯「カンテラ」を想像させるように、鉄道にまつわるアイテムをモチーフにしたアートがホテル内のあちこちに散りばめられています。
ベッドエリア
上が淀川方向で、下が中之島方向。
ボトムのシグネチャー(30階~33階)からシーニック(34階~37階)へ客室アップグレードがありました。
カーテンは手動ですし、内装や家具の質感も特別高級感を感じるものではありませんが、間口が広いのでとてもゆったりできる40㎡のお部屋です。
135㎝×203㎝のベッドが2つのお部屋は快適そのもの。
36階からはヒルトンが眼下に見えます。
ミニバーがTV側の扉の中にすっきりと全て収納されていて、カウンターも広くて便利。
クローゼットの1枚の扉がウェットエリアを隠す役割を兼ねている、というコストカットポイントには興ざめの感が拭えませんが。
ウェットエリアとバスアメニティ
開放感があるオープンなウェットエリア。
洗面台が広くて快適でした。
- レインシャワー
- 椅子
- ボディソープ・シャンプー・コンディショナーは天王寺が本社のHAHONIKO(ハホニコ)
扉を閉めてもここまでで、こんなにスッカスカ!というか丸見えです。
ベッドとエントランス両方からのウォークスルー。
右に写っている引き戸が独立しているトイレです。
- ハンドタオル・フェイスタオル・バスタオル各3枚
- ハンドソープとボディローションはHAHONIKO
- ボディローション
- TANITAのアナログ体重計
- 拡大鏡
定員3名の客室なので、すべて3つずつあるバスアメニティはとても充実していました。
- 歯みがきセット
- マウスウォッシュ
- 綿棒
- コットン
- ヘアブラシ
- ヘアゴム
- かみそり
- エメリーボード
- ボディウォッシュタオル
- ひのきのバスソルト
- HAJIMARI ORGANICのシートマスク
- スキンケアセット(メイク落とし・洗顔料・化粧水・乳液)
スキンケアセット(メイク落とし・洗顔料・化粧水・乳液)は、保湿成分はお米由来という日本盛のコスメブランドMINUCA。
ドライヤーはお手頃価格のSALONIA。
クローゼットとナイトウェア
クローゼットの引き戸がウェットエリアを隠すパーテーションでもあるので、ウェットエリアを最大に隠すとクローゼットがまる見えという、なんだかな~な状態です。
上下セパレートタイプのナイトウェアは柔らかい肌触りで着心地良く、スリッパはふっかふか&もっこもこの気持ち良さで、どれも3セットずつあります(2名での宿泊ですが)。
ライトグレーの色合いが素敵なバスローブは、重さはあるけど当然まだ新しいのでふわふわ感がありました。
- アイロンとアイロン台
- 洋服ブラシ
- 靴べら
- ランドリーバッグ
- 除菌消臭剤 A2Care
ミニバーとセーフティボックス
冷蔵庫内のドリンクはすべてフリー。
お水以外の追加は有料。
大阪府内の酒造メーカーの日本酒は、
piyonがふだん飲んでる北陸のお酒は美味しいんやな~日本酒はお米と水やもんな~
と強く再認識させてくれるお味でした😢
100%ストレート温州みかんジュース「きわみ」は、さすが和歌山有田!と唸る美味しさであったことも忘れずに記しておきます。
- 日本酒
- 能勢町のミネラルソーダ
- 生ビール缶
- 和歌山有田の温州みかんジュース
- ミネラルウォーター
- ミネラルウォーター
- Nespressoのコーヒーマシンとカプセル3種×2
- 電気ケトル
- アイスペール(客室フロア各階に製氷機あり)
- お煎茶と和紅茶のティーバッグ
日本茶のティーバッグでこれは!と思うのは少ないけど、堺のつぼ市製茶本舗のお煎茶は美味しくいただきました。
ウェルカムスイーツは、大阪名物生姜入り岩おこし、阪神デパ地下名物行列おこぶの神宗の「飲むだし」、そして大阪のおばちゃんはいつも飴ちゃんをバッグに忍ばせているからなのか100年の歴史を持つ株式会社黄金糖の「黄金糖」。
白くて丸い缶は、マリオットプラチナ特典でいただいたメゾンドアイビーのジャラハニーキャンディー。
セーフティボックスはバゲッジ台の下に。
コンセント
コンセントはあらゆるところに存在していました。
ナイトパネルにはコンセントとType-A/CのUSBポート。
スピーカーはSUDIO。
マルチ充電器もありました。
客室からの眺望
飛行機が見える淀川方向を望む客室がよかったけど、3612号室は北新地、中之島サイドでした。
見えるのはほぼ高層ビルなので面白味に欠けます。
上の写真、右端がリッツ・カールトン。
正面に中之島フェスティバルタワーも見えます。
ヒルトンの後ろにあって昔はこのあたりの象徴だったマルビルも、建て替えのため姿を消しています。
12月の朝6:00過ぎ、生駒山から上る日の出を待ちます。
雲海が見えた後、日の出は7:00頃でした。
大阪ステーションホテルの朝食
マリオットプラチナエリートの特典の朝食ビュッフェ
マリオットプラチナの特典で朝食は無料(3歳以上の大人3人目の朝食は¥7,500)です。
大阪ステーションホテルの朝食は¥9,000‼‼だそうで、期待に胸をふくらませて臨みました。
直前に宿泊した友人から聞いた感想「ひとつひとつは美味しいけど思ったより種類が少なかった」という言葉も意に介さずに。
こちらのコンセプトは「豪華列車の食堂車で食の旅を巡る」。
平日でしたが8:00を過ぎると混むだろうと思い、7:30に朝食会場「THE MOMENT GRILL&DINING」へ。
8:30を過ぎるとほぼ満席状態でした。
朝食の営業時間▶6:30~10:30(L.O.10:00)
朝食をいただく「THE MOMENT GRILL&DINING」は、piyonのお部屋とは反対側の淀川方向ビュー。
着陸する飛行機も見えるし、断然こちらがいい眺めです。
ビュッフェ台に並ぶお料理
- 鰊と海老芋煮
- 筑前煮
- 鮭の塩焼き
- 温度卵(温泉ではなく温度だそうです)
- 出汁巻玉子
- 大阪まるしん豆腐の冷奴
- 大阪まるしん豆腐の夢納豆
とてもしっかりとした大粒の美味しい納豆でした。
- 焚黒糖のブリオッシュフレンチトースト
- 平飼い卵のボイルエッグ
- 畑の恵み5種
- 但馬味どりの炭火焼き
- ごろごろポテトのローズマリー風味
- 鹿児島産黒豚のベーコン
- スモークソーセージ
- オムレツ
- スクランブルエッグ
開業当初には提供されていた卵料理のオーダーメニューは、早くも有料になりました😢
握り寿司としじみのお味噌汁
- 握り寿司
- お漬物2種
- 梅干し
- 海苔の佃煮
- しじみのお味噌汁
- 白ご飯
- お粥
しじみは身が大きくぷりぷりの美味しさでしたが、お味噌汁をディスペンサーでというのは趣に欠ける感じがします。
ご飯も「ご飯盛り付けロボット」からポンっと出てきます。
ビジネスホテルじゃないんだから~。
ローストビーフ
目の前で切り分けてくれるローストビーフは柔らかくて美味しく、握り寿司と並んで朝食ビュッフェの最大の目玉と思われます。
サラダ
- アボガドのマリネ
- 鹿児島県産黒豚ボンレスハム
- トマトとモッツァレラチーズのカプレーゼ
- クスクスサラダ
- ローストビーフのサラダ
- スモークサーモンとオニオンライムとディルの香り
- チーズ
ペイストリー
- クロワッサン
- 車輪クロワッサン
食べてみたかったけどデカすぎて断念。
- パンスイス
- パン・オ・ショコラ
- マフィン
- ブリオッシュ・ア・テート
- バゲット
- ナッツバゲット
- ミールブレッド
- 角食パン
- 山食パン
ペイストリーは「入魂!」な印象。
- 和泉のみかんマーマレード
- 河内いちじくジャム
- 大阪の紅ほっぺのイチゴジャム
- ピーナッツバター
- 瀬戸内レモンのマーマレード
- 小豆
- 和歌山のブルーベリー
- はちみつ
- ヴァージンオリーブオイル&デュカ
パンのお供も充実のラインナップでした。
ドリンク
- フレッシュグレープフルーツジュース
- フレッシュオレンジジュース
- オレンジジュース
- アップルジュース
- 白桃ミックス
- トマトジュース
- 蒜山ジャージー牛乳
- フレーバーウォーター
- ハーブティー
- アールグレイ
- コーヒー
- アイスコーヒー
- アイスティー
フルーツとデザート
- メロン・マンゴー・シャインマスカット・イチゴなどのカットフルーツ
- 季節のフルーツタルト
- カステラ
- マドレーヌ
- フィナンシェ
- ダックワーズ
KITTE1階にある「TEISHABA」の焼き菓子たち。
- ヨーグルト
- シリアル
- シード
- フルーツソース
- マンゴースムージー
- 季節のフルーツパフェ
フルーツパフェは北海道ミルクアイスをのっけてもらいます。
アイスクリームのトッピングもこんなにたくさん。
キーウイ・デーツ・マンゴーなどのドライフルーツやアーモンド。
ここまで行きつかなかったけど、魅惑の「しぼりたてモンブラン」。
朝食の感想
お寿司は目の前で握っていただけるので、シャリは少な目で、などお願いできます。
メロンはカットではなく、ぜひこちらのマスクメロン1切まるごとをお試しください。
コロンとした蓋つきの器に入っているのは、パリの香りボルディエバター。
ひとつひとつのクオリティは高く、どのお料理も美味しいと思うけど、フルーツやペイストリー、デザートはスゴイ!と感じる反面、それ以外はなんかふつうのラインナップ。
ライブキッチンも思ったより少ないし、全体的に想像を超えるものではなかったです。
2か月前に経験してしまった「JWマリオット ソウル東大門スクエア」の朝食があまりにも感動的だったので、そのせいも多分にありです。
当たり前ですが、場所代込みの¥9,000だなぁという感想です。
ごちそうさまでした。
「ルメリディアンソウル明洞」の朝食も素晴らしかったです。
ホテル内の施設
絶対に見て欲しい心くすぐられる時計
レセプションフロアにあるこの時計。
かわいくて、どうやっているのか不思議で、ず~っと飽きずに見ていられます。
ぜひ座って眺めてみてください。
WATER STATION
江戸時代の旅人の喉を潤した「ふるまい水」を令和の時代に進化させたWATER STATIONでは、マイボトルに冷水を汲んだり、今はもう運行していない往年の列車のヘッドマークのピンバッチなどが¥500のガチャガチャで買えたりします。
昔の特急列車や新幹線のデッキにあった懐かしい封筒状の紙コップも再現されているWATER STATIONは、時計の向かいにあります。
レストラン
THE MOMENT GRILL&DINING | 11:30~22:00 L.O.21:30 朝食ビュッフェ 6:30~10:00 ランチビュッフェ 11:30~14:30 ディナービュッフェ 17:30~20:30 |
鉄板焼 瑞(みずき) | ランチ 11:30~15:00 L.O.14:00 ランチタイムは2日前までの予約制 ディナー 17:00~22:00 L.O.20:30 |
THE LOBBY LOUNGE | 11:00~22:00 L.O.21:30 |
BAR 駅長室 | 17:00~24:00 L.O.23:30 |
フィットネスジム
宿泊者は誰でも無料、24時間営業のジムが、30階にあります。
大阪ステーションホテルのクラブラウンジ
いわゆるクラブラウンジは大阪ステーションホテルにはありません。
スペシャリティ・THE SUITE・スイートの宿泊者と、マリオットボンヴォイアンバサダー会員のみが利用できる「SPECIALTY SALON」という名の文字どおりSpecialな空間が最上階38階にあります。
喫煙所
レセプションフロアの29階に喫煙所があります。
JPタワー1階には大阪中央郵便局
ビル再開発のため移転していた大阪中央郵便局が、元の場所に戻ってきました。
お好み焼きやらヒョウ柄の大阪のおばちゃんやら、大阪色てんこ盛りのポストがかわいい🤩
大阪ステーションホテル まとめます
ラグジュアリー感もあまり無くて、クラブラウンジも利用できないからか、いささか満足度に欠けるな~というのが正直な感想。
気持がいい新しいホテルで大阪駅からのアクセスも良く、梅田のショッピングにも便利、アイランドタイプの洗面台が個性的で開放感のある客室は非常に快適で、朝食もまぁスゴい、と大満足要素が詰まってはいますが、良くも悪くもJR西日本ホテルズだなぁと思いました。
「SPECIALTY SALON」にアクセスできる客室でのステイであれば、全く違った感想になるのかもしれません。